Go to contents

トラックとフィールドで…鉄人たちの「10種競技」を知っていますか?

トラックとフィールドで…鉄人たちの「10種競技」を知っていますか?

Posted August. 31, 2007 08:01,   

한국어

「ルネサンスマン」とは、多様な分野で勝れた能力を発揮する人のことを言う。

陸上にもルネサンスマンがいる。チーターのように100メートルを疾走するかと思えば、いつの間にかヘラクレスになって砲丸と槍を投げ、今度はシマウマのように1500メートルを走る。

07年大阪世界陸上選手権大会で、男子10種競技に出場した金ゴンウ(27・浦項市役所・写真)は、陸上万能選手だ。

男子10種競技はあまり知られていないが、陸上の基本命題「もっと速く、もっと高く、もっと遠く」にすべて挑戦する種目だ。100メートル走、走り幅跳び、砲丸投げ、走り高跳び、400メートル走、110メートルハードル、円盤投げ、棒高跳び、槍投げ、1500メートル走の10種目に、トラックとフィールドとを行き交いながら2日間参加しなければならない。最終順位は種目別点数を合計して決める。世界記録はロマン・セブルレ(チェコ、9026点)が保持しており、韓国記録保持者の金ゴンウの記録は7824点。差はまだまだ大きい。

「最高の選手たちが全員出場した世界選手権大会は初めてです。脇役のような感じですが、頑張ります。たくさん学んで彼らのようになりますよ」

慶北(キョンブク)体育高校3年時に10種競技に入門した金ゴンウは昨年、全国体育大会で7連覇を達成したほど、韓国では孤高の存在だ。

「高校3年生の中頃まで三段跳びをしましたが、記録はよくありませんでした。ところが10種競技に変えてから1ヵ月で、秋季中高大会で金メダルを取ったんです。これだ、と思いましたよ」

最も自信のある種目は、競技順序の最後である1500メートル走。05年に韓国で開かれたアジア陸上選手権で、真っ先に決勝ラインを通過し、場内アナウンサーが「韓国の金ゴンウ、初金メダルです」と叫ぶハプニングもあった。金ゴンウは当時、合計点で第2位に立った。

「韓国にはまだ、10種競技専門のコーチがいません。留学してでも体系的に学びたいです。4年後の大邱(テグ)では、はるかに成長した実力をお見せするつもりです」

この大会での目標は、出場選手30人中15位以内に名前を入れること。彼の「鉄人レース」は31日午前10時、100メートル走スタートの砲声とともに始まる。



why@donga.com