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翼を付けたワイブロ 3G移動通信の国際標準に採択

翼を付けたワイブロ 3G移動通信の国際標準に採択

Posted October. 20, 2007 03:11,   

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韓国が世界に先駆け開発した携帯インターネットのワイブロ(WiBro)技術が、第3世代(G)移動体通信システム「IMT−2000」の6番目の国際標準に採択されたことにより、同技術の世界市場への進出に弾みがつく見通しとなった。

情報通信部(情通部)は、19日「スイス・ジュネーブで18日、97ヵ国の代表が出席した中で開かれた国際電気通信連合(ITU)無線通信総会(RA−07)で、ワイブロ技術が3G標準に最終決定された」と正式に発表した。韓国で開発された移動体通信の技術が国際標準に採択されたのは初めてだ。

情通部はまた、「2008年から12年までの5年にわたり、ワイブロ技術や関連装備を輸出した総額は約21兆2520億ウォンと推定されたが、今回の『標準採択効果』により約9兆7000億ウォン増の30兆9798億ウォンに達する見込みだ」と明らかにした。

現在、米国・日本・英国・カナダ・ロシア・インド・ブラジルなど約40ヵ国でワイブロサービスの導入を進めているか、導入を検討している。

情通部によると、ワイブロ技術のロイヤリティーによる収入は、2024年まで約6800万ドルにのぼる見込みだ。

とりわけ、ワイブロは4世代移動体通信の無線などで用いられるデジタル変調方式の一つの「直交波周波数分割多重(OFDM)」と、空間多重化技術(MIMO)をすでに採択していることから、2010年ごろに予定されたITUの4G国際標準採択作業でも有利だろうというのが、情報通信業界の見通しだ。

しかし、既存の3Gの国際標準である「HSDPA」(W−CDMAを拡張した高速パケット通信規格)技術が3G市場を事実上掌握しているだけに、ワイブロの海外進出が容易ではないだろうと懸念する見方も少なくない。韓国でもワイブロは06年6月に商用化されたものの、先月下旬現在、携帯電話通信事業の最大手SKテレコムとKTの加入者は全部で約6万7000人に過ぎない。

これに対してKT関係者は「市場では、ワイブロをHSDPAとは差別化された『代替材』と考えず、単に『補足材』に思われる傾向があるため」と分析した。

一方、この日、証券市場ではワイブロ関連の株が強気を見せた。コスダック(店頭株式市場)でポスデータが前日比1470ウォン(14.73%)高の1万1450ウォンで取り引きを終えたのをはじめ、ソファ情報通信(14.92%)、キサンテレコム(15.00%)、ヨンウ通信(14.97%)、KMW(14.85%)、イノワイヤー(14.86%)、ソリーテック(14.96%)などが価格制限幅(上限価格)まで上昇した。



bookum90@donga.com sublime@donga.com