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金融監督院、S&P、ムーディーズなどの国内活動許容を推進

金融監督院、S&P、ムーディーズなどの国内活動許容を推進

Posted November. 15, 2007 03:58,   

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英国金融監督庁(FSA)が、「韓国の金融関連の信用格付けは認められない」とし、「韓国に進出した英国系SC第一(チェイル)銀行に対して、FSAが直接指定した信用格付け会社の評価を認めてほしい」と、金融監督院(金監院)に要求していたことがわかった。

今回のFSA要求は、韓国の信用評価体系自体を信用できないという意味で、いわゆる北東アジアの金融ハブを目指す韓国金融当局や金融界にとっては、「屈辱的な出来事だ」という指摘が出ている。

14日、金融界によると、英国FSAHは今年8月、金監院が国際基準に見合う的確信用格付け会社に指定した韓国企業評価や韓国信用評価、韓国信用情報の国内3社について、「公的信用能力が認めがたい」という意思を、金監院に伝えた。

FSAはまた、来年1月から金融会社の健全性についての新たな資産評価基準「バーゼル2」が実施されるさい、SC第一銀行など、英国系金融会社がスタンダードアンドプアーズ(S&P)やムーディーズ、ピッチなど、世界的な信用格付け会社を利用できるようにしてほしいと要請している。

これは、信頼度の落ちる国内信用格付け会社に評価を任せれば、不良融資や不渡りの可能性の高い企業をきちんと見分けられず、英国本社が被害を被りかねないというスタンダートチャーターズ(SC)グループの憂慮を反映したものと解釈される。

各金融社は、いったん外国に進出すれば、多くの場合、該当国の金融監督当局が指定した格付け会社の評価を受けていることを考えると、FSAの今回の要求は非常に異例のものだ。

これと関連して、金監院では8月末にSC第一銀行や国内信用格付け会社3社の役員を緊急招集して会議を開いた後、外国の信用格付け会社が国内で信用評価業務ができるよう対策を推進している。

この対策が確定すれば、SC第一銀行は国内格付け会社に代わってS&Pやムーディーズが利用できるようになり、事実上、FSAの要求を全面的に受け入れる形となる。

金監院ではその代わりに、韓国の信用格付け会社も英国で格付け業務ができるようにしてほしいと、FSA側に要求しているが、受け入れられるかどうかはまだわからない。金監院の要求が受け入れられたとしても、英国の金融会社や企業が韓国側に評価を任せる可能性は非常に低いという見方も多い。

金融界では、今回の事例が前例となった場合、韓国シティ銀行やHSBC銀行など、国内で営業を行う他の外国系金融会社も、融資資産や企業評価を、国内ではなく外国の格付け会社に依頼すると主張する可能性が高いと懸念している。

専門家たちは、FSAが今回、韓国の信用格付け会社を認めないという意思を明らかにしたことを受け、これまで眠っていた韓国金融への国際的な不信が確認されたものと指摘している。

韓国開発研究院(KDI)のイム・ギョンムク研究委員は、「FSAがすでに公認した国内信用格付け会社の水準に問題を提起したのは、韓国金融当局を信頼できないという意味だ」とし、「いったん、外国の信用格付け会社の国内での営業を認めれば、元に戻すことはできないだけに、金監院はFSAと慎重に協議する必要がある」と話す。



legman@donga.com