Go to contents

[オピニオン]北朝鮮ハーブ論

Posted December. 15, 2007 03:36,   

한국어

「北朝鮮の労働者たちは、韓国の人々より3、4倍は食べる。仕事がなくて半月ほど休みを与え、再び呼び出すと、やせ細った姿で現れ、食事の時間になれば、がつがつ食らいつく。数日でむくんだように太る。食堂で働く娘たちも、初めは浅黒い顔でやせているが、1日3食ちゃんと食べてからは、1ヵ月もたたずに顔色がよくなる」。03年から1年6ヵ月の間、咸境道(ハムギョンド)の新浦(シンポ)軽水炉の現場で、北朝鮮の同胞たちを見てきた韓国政府の官吏の経験談だ。

◆開城(ケソン)工業団地でも、同様の様相を目撃できる。韓国の職員たちは、身分証の更新のために北朝鮮労働者の写真を撮る度に驚く。初めは浅黒くツヤのなかった顔が、明るくなって太っているためだ。韓国側企業が与える食事を思う存分食べて、数ヵ月で明るくなる彼らを見て、胸が痛む時も多いという。そのような北朝鮮が最近、わずかながら変化の兆しを見せている。

◆北朝鮮は、15年ぶりに11月30日から2日間開催した全国知識人大会で、故金日成(キム・イルソン)主席の出生100周年にあたる2012年を物質的側面で強国の面貌を備える期限と定めた。大会では、「今日の朝鮮の切迫した要求は経済と人民生活を一日も早く引き上げることだ」という発言も出た。労働党も先日、幹部たちに「これからは経済発展と人民生活向上に集中する」と約束したという。

◆だからといって、北朝鮮が「北東アジアの貿易ハブ」を云々するのはおこがましい。最近、北朝鮮の公式ウェブサイト(www.korea-dpr.com)は、低賃金と質の高い労働力を掲げて、外国人たちに投資を勧め、「私たちは将来、北東アジアで最も重要な貿易ハブになる」と強調した。むろん、北朝鮮は賃金競争力はある。開城工業団地の北朝鮮労働者の月給が60ドルにもならず、それすら本人がすべて受け取るわけではない。しかし、インフラが劣悪で、体制の閉鎖性からもたらされる不便も一つや二つではない。外国人だからといって事情は変わらない。いま北朝鮮当局に必要なのは、虚勢ではなく、飢える住民の苦痛を和らげる姿勢だ。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com