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[オピニオン]「記号2番」教育監

Posted December. 21, 2007 09:58,   

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アラビア数字の「2」は本来、棒二つを列べた模様のインドのブラミ文字「二」から由来した。「二」を繋げて崩して書いたら「2」になったのだ。アラビア数字の「1」はブラミ文字「一」を縦に立てたのだ。この象形文字がインドからアラブを経て欧州に伝えられ、アラビア数字という名前で世界数字の統一を実現させた。2は1とそれ以外の整数では正確に割れない素数のうち最も小さく唯一の偶数である素数だ。

◆東洋の文化圏では2が幸運を呼ぶ数字と思われた。中国には「良いことはいつも偶数で来る」という諺がある。2は生命の数字でもある。人間の遺伝子(DNA)は二重螺旋の構造になっており、生命は男女がいてこそ作ることができる。物理学で2は原子核を安定させる陽性子または中性子の数を意味する「魔法の数字(マジックナンバー)」だ。

◆一昨日大統領選挙とともに住民の直接選挙で行われた全国4の市・道教育監選挙でも「2」が魔法を発揮した。くしくも李明博(イ・ミョンバク)大統領当選者と同じ「記号2番」の候補らが全員当選したのだ。当選すべき人物が当選した場合もあろうが、大統領が「記号2番」に投票した有権者が教育監も「記号2番」にたくさん投票したという裏話だ。現行の地方教育自治法と公職選挙法は、教育監や教育委員の選挙で教育の中立性を保障するために政党公認を排除する。このような事実をよく知らない有権者は記号2番がハンナラ党所属であると考えたようだ。

◆これまで教育監選挙についての有権者の関心度と教育監候補らの知名度が非常に低かったという事実が「無条件2番に投票」の背景だ。とにかくカナダラ順によって2番をもらった教育監候補らには2が東洋圏の認識どおり幸運の数になった。今回のハプニングはでたらめだが、教育監選挙の結果を無効にすることはできない。当選すべき人が当選したか2番のバック効果で当選したか分からないが、当選した教育監らは2という「生命の数字」に感謝しながら我が教育に生命を吹き入れてくれることを願うだけだ。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com