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主力部門の輸出減速目立つ…対中貿易、数年後には赤字も

主力部門の輸出減速目立つ…対中貿易、数年後には赤字も

Posted June. 07, 2008 08:40,   

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韓国の中国への貿易収支が早ければ3、4年内に赤字へと転ずる可能性が高いという予測が出ている。中国に対する貿易収支が赤字へと転ずれば、韓国の貿易収支は、「長期的な赤字の状態」に陥りかねない。

中国に進出した対外経済政策研究院(KIEP)や産業研究院(KIET)などの経済研究機関や、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の貿易館などは、対中交易で起きている「地殻変動」の性格を分析し、その対策作りに苦心している。

●「対中輸出の根幹が揺れている」

韓国貿易協会によれば、今年1〜4月の韓国の貿易収支は63億ドルの赤字を記録し、1997年以来初めて赤字へと転ずるものと見られる。このような貿易収支の悪化には、対中貿易収支の赤字が一役買っている。対中貿易収支は05年、233億ドルの黒字をピークに下がり始め、今年1〜4月は56億ドルの黒字に止まっている。

KIEP北京代表処がまとめた、「中国の対外貿易構造の変化と韓国の対応」と題した報告書では、「対中輸出を主導してきた部品や素材分野の輸出増加率が減速し、貿易赤字時代が到来する可能性が高まっている」と診断した。

対中輸出に大きく貢献してきたコンピューター(部品や完成品を含む)は今年初めて赤字へと転ずるものと見られ、自動車部品も昨年3億ドルの黒字から、今年は赤字へと転ずる可能性が高い。

対中輸出の主力品目だった鉄鋼やコンピューター、自動車部品、機械などの部品素材分野が相次いで、中国に取って代わられ、対中貿易の黒字時代は数年内で終わりを告げるだろうという展望が力を得ていると、KIEPの報告書では分析した。

KIEP北京代表処のヤン・ピョンソプ博士は、「韓国は中国市場で完成品や消費財などの分野で貿易黒字を出しづらい上、部品素材や中間財すら赤字へと転じていることは、貿易のみならず韓中間の経済関係にも大きな地殻変動が起きていることを意味する」と診断した。

●部品素材の大国へと向かう中国

韓国貿易協会の貿易統計(KOTIS)によれば、1992年、韓中国交正常化の元年に、中国からの輸入のうち部品が占める割合は1.6%に過ぎなかったが、00年は16.6%、昨年は21.5%へと毎年増え続けている。機械類などの資本財の輸入比重も1992年の2.6%から昨年は18.7%へと高まった。

鉄鋼も、鉄筋やHビームなどの輸入が増え、05年赤字へと転じた後、赤字の幅が毎年広がっている。05年の1年間は5億3000万ドルの赤字だったが、今年は4月まですでに33億5100万ドルを記録し、年末になれば赤字が100億ドルを超えるものと見られる。

コンピュータも簡単な消耗品や部品は06年、すでに赤字へと転じた。完成品を含めた全体のコンピューターの貿易収支も、今年4月まで1億2700万ドルの赤字を記録し、8年ぶりに再び赤字へと転じた。

KIET北京代表処のチョ・チョル博士は、「昨年、中国の自動車部品の輸出は311億ドルを記録し、輸入より2倍程度多かった」と述べ、「韓国の自動車部品産業は大きな危機に見舞われている」と診断した。

このような現象は、06年下半期以来、中国政府が加工貿易に対する規制を強化し、中間財や部品素材の国産化を積極的に推進してきたことと関係が深い。

現在、中国は半導体や大型液晶表示装置(LCD)パネル、合成樹脂などの一部を除けば、家電や電気、音響、コンピューター部品、自動車部品、一般機械部品まで、輸入国から輸出国へと変わっている。

●韓中日の「三角貿易収支」も変化

韓国は部品素材の分野で技術が優れている日本とでは赤字を出してきたが、中国では黒字を出してきた。しかし、同分野の韓中の黒字から韓日の赤字を引いた「三角収支」の黒日幅は05年、19億4100万ドルから06年は42億1600万ドルまで増えたものの、昨年は3億5800万ドルまで下がった。今年1〜4月には20億7300万ドルの赤字へと転じた。

韓中日間の全体の「三角貿易収支」は、05年の11億ドルの赤字から、昨年は109億ドルの赤字へと急増した。今年は4月までですでに61億ドルの赤字を記録している。

KIETの李ムンヒョン博士は、このような韓中日の三角貿易収支の傾向について、「技術や価格競争力の格差が韓日の間で広がり、韓中間でも急速に縮まるという最悪のシナリオが現実のものとなりつつあることを示している」と解釈した。

韓国の対中輸出の減速の要因としては技術や価格競争力が落ちるほか、中国内の中国会社や第3国の多国籍企業へのマーケティング不足も指摘されている。

クァク・ボクソンKOTRA北京貿易館長は、「中国の内需市場は1兆2000億ドルと試算され、毎年1000億ドル以上ずつ増えている。中国の内需市場へのマーケティングを抜きにしては、中国での韓国企業の成長はもとより、生き残りすら難しい」と話した。



bonhong@donga.com