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ロケットの国産化超え、商業化目指す日本 「韓日の宇宙格差」の現場を行く

ロケットの国産化超え、商業化目指す日本 「韓日の宇宙格差」の現場を行く

Posted July. 14, 2008 08:11,   

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日本のロケット製造と打ち上げを独占している三菱重工業を訪れ、「韓日間の宇宙格差」の現住所を覗いた。

●日本、14年前に「100%国産化」達成

愛知県名古屋市の三菱重工業飛島工場のロケット機体製造ライン。全長52mを超えるH−2Aロケットの組み立て作業が行われていた。

H−2Aロケットは、日本が、1975年に米国の協力を得て開発と打ち上げに成功したN−1ロケット以後、5番目のモデルだ。

人工衛星を搭載して軌道に乗せるという機能そのものは、韓国のKSLV−1とH−2Aにそれほど違いはないが、性能や技術水準では大きな差がある。

KSLV−1は、100キロ級の科学技術衛星2基を載せて宇宙に向かう予定だが、H−2Aは大型の補助ロケット4本を取り付ければ、6トンまで搭載して運ぶことができる。

KSLV−1の燃料は灯油だが、H−2Aは液体水素を燃料として使うのも大きな違いだ。

H−2Aの製造責任者、中川稔彦部長は「日本のロケットも灯油を使ったことがあるが、燃費が液体水素より大きく落ちるので、今は使っていない」と説明した。中川部長は「液体水素は性質が極めて敏感で不安定であるため、取り扱いにくい」としながらも、「液体水素を調節して管理することがロケット技術の最も難しい部分だ」と加えた。

両国のロケット技術で決定的な違いを見せているのは、「一人立ち」しているかどうかだ。KSLV−1は国産化率が60%台に過ぎないが、H−2Aは事実上100%日本の技術だ。

中川部長は、「関連部品の一部を外国から輸入しているが、これは単に経費削減のためだ」とし、「既存モデルのH−2ロケットで、すでに100%国産化という目標を達成した」と話した。

●商業化に向け韓国市場をノック

「完全国産化」という関門をすでに14年前に突破した日本の現在の目標は「商業化」だ。

最初、三菱重工業は、日本宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注したロケットを生産する役割だけを果たしてきたが、昨年から打ち上げサービスまで引き受けることになった。その初のデビュー作が、昨年9月に日本の月探査船「かぐや」を搭載して運んだH−2Aロケット13号機だ。

三菱重工業は、これをきっかけに海外市場の開拓にも取り組んでいる。その最初の対象となっているのがロケット打ち上げ部門で初期段階にある韓国だ。

三菱重工業・航空宇宙事業本部の浅田正一郎部長は、「韓国の多目的実用衛星であるアリラン3号(2011年頃に打ち上げ予定)の打ち上げ業者の選定に提案書を出している」と話した。同社が提案した金額は、競合国であるロシアの50〜70%水準だという。

三菱側は、「H−2Aロケットは05年の7号機以後、7回連続の打ち上げに成功した」とし、「6号機の打ち上げには失敗したが、全体の成功率は92.3%にのぼる」と説明した。そのうえで「H2−Aロケットに対する国際的な信頼度は、打ち上げ失敗に備えた保険料率が欧米の大手企業と変わらないことからも分かる」と加えた。



iam@donga.com