外国人がソウルに居住する際にかかる初期定着費用が、世界16の主要都市のうち2番目に高いことがわかった。
KOTRA(大韓貿易投資振興公社)は22日にまとめた「世界主要都市の生活環境」報告書で、4人家族が世界16都市に定着する際の初期定着費用を調査したところ、ソウルが13万8118ドル(約1億4088万ウォン)で、フランスのパリ(14万8341ドル)に次いで2位だったと明らかにした。
初期定着費用は、△150平方メートル住宅の敷金など住宅の賃借料、△インターナショナルスクールの教育費、△健康保険料、△排気量2000ccクラスの中型車の購入費と年間自動車保険料、△固定電話と携帯電話、インターネット開通費を税金を含めて算定したものだ。
パリとソウルに次ぎ、米国のニューヨーク(11万5980ドル)、英国のロンドン(11万3329ドル)、ブラジルのサンパウロ(9万7823ドル)の順で初期定着費用が多かった。
ドイツのフランクフルト(8万3440ドル)、米国のワシントン(6万8739ドル)、日本の東京(6万3057ドル)、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(4万4278ドル)の初期定着費用もソウルより少なかった。
ソウルの初期定着費用が高いのは、まず住宅の賃借料が高いためであるものと分析された。
入居に向けた最初の月賃借料は、ソウルが8万9238ドルで、16カ国のうち一番高く、次いでパリ=3万6720ドル、ニューヨーク=2万4000ドル、ロンドン=1万5226ドルの順となっている。
また、教育費(小学校の年間授業料ベース)もソウルが1万4045ドルで、ワシントン(1万183ドル)、東京(1万255ドル)、中国の上海(2874ドル)、ドゥバイ(4629ドル)より多かった。
KOTRA側は、「初期定着費用が高いというのは、『韓国=物価の高い国』という印象を与えるため、外国人投資誘致の足かせとなりかねない。韓国の高コスト構造を改善するなど、外国人投資家たちの定着を支援する必要がある」と強調した。
一方、3泊4日をベースにした出張費(ホテルの宿泊費、タクシー費、食費、国際電話費)は、ソウルが923ドルで16都市のうち10位となった。出張費は、ロンドン(2070ドル)が一番高く、ドゥバイ(2002ドル)、パリ(1779ドル)、フランクフルト(1533ドル)、ワシントン(1417ドル)の順となっている。
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