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[オピニオン]ノービザの米国旅行

Posted October. 18, 2008 09:12,   

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韓国と米国との間のビザ不平等が、近く解消される。ブッシュ米大統領が18日未明、韓国をビザ免除制度(VWP)加盟国に宣布し、最大90日間、韓国人のノービザ訪米が、早ければ12月、遅くとも来年1月から可能になる。韓国は、1981年に米国人に対する15日間のノービザ入国を許可し、99年からは期間を30日に増やした。米国の対韓ビザ制度が、遅まきながらではあるが、同盟関係に合った水準に格上げされる。

◆米政府はこれまで、韓国の自尊心を傷つけた。27のVWP加盟国に同じアジア国家である日本とシンガポールはかなり前から含め、韓国だけは「ビザ拒否率が高い」という理由で排除した。基準はどうであれ、韓国としては不快な差別待遇だった。ソウル光化門(クァンファムン)にある米大使館の前に、絶えず長く並んだビザ申請者を見る度に、対米好感は下がった。ビザ免除は、米国がこれからは、韓国を不法滞在の可能性がない「善良な旅行者」と見るという点で、国威・国格とも無関係ではない。

◆VWPによって、観光とビジネス(B1、B2)目的でビザなしで米国へ行くには、米国の電子旅行許可(ESTA)サイトにアクセスし、名前と生年月日、国籍、性別、電話番号、旅券番号などの17の必須情報と住所を含む4つの選択項目を入力すれば、すぐに入国可能かどうかが確認できる。これまでは、ビザ申請から発給まで1〜2週間待たなければならなかったが、これからは、数分で済む。一度許可を受ければ、2年間、米国への入国が可能だ。年間1000億ウォンを節約できる経済效果も生まれる。実際、昨年には36万人が観光およびビジネス目的で米国ビザを申請し、1人当たり33万ウォンの手数料を払わなければならなかった。

◆ブッシュ大統領は、退任を3ヵ月後に控え、重要な約束を一つ守った。この機に、韓米自由貿易協定(FTA)の議会批准まで終わらせてほしい。ブッシュ大統領は昨日も、「来月、議会が開かれれば、韓国とコロンビア、パナマとのFTA批准同意案処理を最優先課題の一つにしなければならない」と言って、議会の決断を求めた。韓米FTA批准まで仕上げるなら、ブッシュ大統領は、韓米関係の強化のために多くのことを果たした大統領として記憶されるだろう。

方炯南(バン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com