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[オピニオン]国政監査「もういい!」

Posted October. 25, 2008 08:38,   

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国会の国政監査の場では、「水」を濁ごす議員が必ず一人か二人いる。論理に合わない質疑をして「無知」がばれると、長官や次官をせめたり、「もういい!」と言って返答を断ち切る。金泳三(キム・ヨンサム)政権の時、某議員は前者で有名だった。長官があきれて「一理あるお言葉」と言ってやり過ごそうとすると、「一理とはなんだ。二理はあると答えるべきだろ」と怒鳴った。テレビ中継でもあったなら、「無知な」国政監査の振る舞いはさらにひどくなる。

◆昔ほどではないが、「もういい」は今でもある。精油会社、デパート、自動車会社の社長11人を証人として召喚した国会政務委員会の23日の国政監査。民主党の趙慶泰(チョ・ギョンテ)議員が、SKエネルギーの金俊鎬(キム・ジュンホ)社長に対して、「04年に1144ウォンだった為替が06年に955ウォンに下がったら、営業利益がもっと出るのではないか」と問い詰めた。金社長が、為替差損は営業利益ではなく、営業の外損益に分類されると説明しようとすると、趙議員は「もういい」と言って、言葉を遮った。GSカルテックスの羅完培(ナ・ワンベ)社長の返答も、「もういい」という一言で片付けてしまった。

◆政務委では、毎年こういう場面が繰り返される。国会には合わせて16の常任委(特別委員会を除く)があるが、企業関係者が証人や参考人として召喚されるのは、政務委だけだ。公正取引委員会を担当する常任委だからだ。事前に準備をしてくるが、普段国会の近くにも立ち寄らない企業関係者には、国政監査の雰囲気は慣れない。説明が下手だったり、長くなるのも無理もない。いっぽう、議員たちは思う存分聞いて、大声を出し、返答を遮る。時間の制限も一つの理由だが、それなら何のために呼び出すのか。

◆今年は特に、どこの企業も経営が非常事態の状況で、政務委の企業関係者の証人召喚に対する世論は良くない。無駄に何時間も待つことは日常茶飯事だ。政務委に対する非難が高まり、いざ消費者が知りたい精油会社の石油の価格談合や、大手デパートと自動車会社の不公正行為に対する議員たちの指摘は、関心の外に追いやられている。議員たちは悔しいかもしれないが、自業自得だ。「無知な」国政監査の結果ということだ。

金昌赫(キム・チャンヒョク)論説委員 chang@donga.com