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[オピニオン]チャイメリカ(Chimerica)

Posted November. 18, 2008 03:10,   

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米国はワシントンでの金融サミット(G20)の首脳会議を主催し、米国式の儀典を披露した。14日、ホワイトハウスでの晩餐会や15日の全体会議での団体写真撮影の際は、上座に当たるブッシュ大統領の隣席を中国やブラジル首脳が獲得した。欧州連合(EU)議長国のフランスのニコラ・サルコジ大統領は、ブッシュ大統領の左から3番目に配置され、冷遇を受けた。先進8カ国(G8)メンバー国の日本や英国、ドイツの首相は最、初から後列に立たされた。李明博(イ・ミョンバク)大統領は真ん中の方ではなかったが、前列に陣取り、米国から配慮を受けたように見受けられた。

◆儀典は、国家間の関係や国が関与する公式行事で、守らなければならない一連の規範(a set of rules)を意味する。儀典の基本は、出席者の序列から始まる。このため金融サミットを控えて、各国は序列から外されないために、激しいバトルを繰り広げたという。我が外交通商部も、李大統領が我々の経済順位(13位)に見合う席を獲得するため、気をもんだという。

◆誰よりも鼻が高かったのは中国だ。中国のメディアは、「中国、G8の脇役の時代はもう過ぎ去った」として、米国と中国の共生時代が幕開けしたことを意味して、「チャイメリカ(chimerica)」という言葉まで口にした。チャイメリカとは、ハーバード大学のニール・ファーガソン教授が、ベルリン自由大学のモリッツ・シュラリック教授と共に作った新造語。ファーガソンは世界陸地面積の13%、人口の4分の1、国内総生産(GDP)の3分の1を占める二つの超大国である中国と米国の協力がこの10年間、世界経済の成長のエンジンの役割を果たしたと語る。

◆問題は中国の力と存在感は、ここで止まらないだろうということである。ファーガソンは今年9月、「『チャイメリカ時代』すら近い将来に終わり、中国が20年内に米国を追い抜くだろう』という見通しを明らかにした。中国の支配下に世界の平和が保たれる「パックス・シニカ(Pax Sinica)」時代が到来するという。バラク・オバマの次期米政権の下で、中国は東アジア外交の中心軸となるだろうという見方も出ている。米国が一足先に「中国時代」に備えて手を打っているような気がする。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com