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[社説]李明博と朴槿恵

Posted November. 25, 2008 03:07,   

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最近、政府と与党ハンナラ党の行動を見ていると、喉にものが詰まったようでもどかしい。国民に約束した改革課題を抱えてばかりで、どれ一つまともに消化できていない。定期国会の約80日間、可決した法案は5件にすぎない。来年の予算案を含め2000件近い法案が待機しているが、いつ処理されるかわからない。経済危機の対応も信頼できない。党政間で歩調も合わず、与党は考えが別のところにあるようだ。

その根底には、与党内部の不協和音、特に李明博(イ・ミョンバク)と朴槿恵(パク・グンヘ)系の間に葛藤がある。昨日今日のことではないが最近、両者が水と油のような不協和の程度がひどい。一緒に食事もしないほどだという。権寧世(クォン・ヨンセ)議員は、「(ハンナラ党が)100人程度で動く政党のようだ」と話した。「与党は与党だが、政権与党ではない」という自嘲の言葉も出ている。単に親李派、親朴派ではなく、最近は彼らの党内の政治的去就と関連して、「越朴」「復朴」「昼李夜朴」といった新造語まで出ている。

与党がこのようになったのは、誰よりも李大統領の責任が重い。統合と疎通を口にしながら、政権創出に貢献した親朴系を疎かにするなど、内部の統合と疎通に失敗したためだ。親朴関係者らに党の役職や公職を与えず、さらには、先の総選公認から脱落した親朴関係者19人が再入党後、大統領どころか党指導部とも、これまで食事をしたことがないという。

朴前代表の方に問題がないわけではない。国政に協力しない次元を超え、今では露骨に足をひっぱる行為まで見せている。狂牛病(BSE=牛海綿状脳症)問題の時は一貫して沈黙していたが、最近の首都圏の規制緩和問題では、野党以上に反対の声を上げている。

結局、李大統領と朴元代表で、問題を解決するほかない。李大統領は、米国のオバマ次期大統領のように、親朴系関係者を自分の懐に引き入れ、名実共に国政運営のパートナーとしなければならない。党内のライバル勢力を包容できない「不寛容の政治」では、国民に対してリーダーシップを発揮できるのか。

朴前代表も、ずっと後ろで遠回しに発言するのではなく、今や政権の成功のために責任を果たす位置に出てこなければならない。公職を務めるかどうかは別問題だ。それが、国民のための道だからだ。