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[社説]新たな輸出政策モデルを作るべき時期だ

[社説]新たな輸出政策モデルを作るべき時期だ

Posted December. 09, 2008 07:46,   

한국어

今年1年、韓国の輸出は、世界で11番目4000億ドル(約592兆ウォン)を突破した。1964年、年間輸出で1億ドルを達成してから、44年ぶりに4000倍を超える成長を遂げたことになる。輸出高1000億ドル(1995年)から4000億ドルになるまでかかった時間は13年で、韓国より先に4000億ドルの大台に達成した先進国の平均(17.2年)より4年以上も短い。劣悪な環境の中でも産業現場でよい品質の製品を作り、世界市場を駆け巡りながら、「韓国製」を売るのに青春を捧げた輸出戦士らの汗と涙が成し遂げた成果である。

1970年代、朴正熙(パク・ジョンヒ)政権が推し進めた輸出ドライブ政策は、財源配分の偏重のような一部の副作用にも関わらず、韓国を世界10位圏の経済大国へと押し上げる足がかりの役割を果たした。資源や源泉技術すら持たなかった我々にとって、輸出で稼いだドルは国富増大の元金の役割を十分果たした。世界金融や経済危機の中でも、韓国経済がこれだけ踏ん張ることができたのも、輸出のおかげである。

しかし、今、目前の現実は生易しいものではない。来年の輸出環境は、先進国と発展途上国共に景気低迷が続き、01年以降最悪になるだろうという悲観的な予測も出ている。米国をはじめとした先進諸国は自国産業の保護のため、自動車や半導体のような韓国の主力輸出業種を対象に保護貿易を強化する動きも見せている。来年の輸出目標が5000億ドルとはいえ、このまま行けば、輸出の伸び率は今年の半分以下へと下がる可能性が高い。

この数年間、世界景気の好況のおかげで輸出は地道に増加し、輸出の重要性への関心が、やや薄れているのは否めない。韓国のように小規模の開放経済体制の国にとっては、輸出は生存と繁栄において欠かせない条件となっていることを新たに認識する必要がある。

韓国政府は新たな経済環境に合わせて、保護貿易の波を乗り切ることのできる輸出促進策を打ち出さなければならない。韓国の輸出製品は靴や繊維のような労働集約型の低価格製品から船舶や携帯電話、半導体、石油製品のような先端的な重化学工業へと高度化された。ならば、輸出の増進策も一ランク上昇しなければならない。政府は、輸出金融支援が円滑に行われるよう、関連制度を整備し、業界は高付加価値製品の開発や新規の有望輸出品目の発掘、隙間市場の開拓のような努力を怠ってはならない。