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[オピニオン]馬鹿 vs 北朝鮮

Posted December. 23, 2008 08:14,   

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ライス米国務長官は先週、米外交関係協議会(CFR)での講演で、「誰も北朝鮮を信じない。北朝鮮を信じるのは馬鹿だ」と言った。ライス長官は2日前、NBC放送の対談番組に出演して、「そのような発言をしたか」と問われた質問に、ためらわず「そうだ」と答えた。大統領安全保障補佐官や国務長官として、8年間、米朝対話を主導し、何かを成し遂げるような姿勢を取っていたが、今になって北朝鮮を信じるなと言う。1ヵ月後には去る人だが、あまりにも虚しい発言だ。

◆ブッシュ政府の対北朝鮮政策に対する批判は、米国国内でも激しい。ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、社説で、北朝鮮の核検証文書採択の失敗を「ライス長官の最後の墜落」と規定し、「真の核廃棄よりも外交的進展の形を優先し、失敗を招いた」と批判した。ライス長官とクリストファー・ヒル6者協議首席代表が検証に対する北朝鮮の口頭の約束を信じて、ブッシュ大統領を説得してテロ支援国家指定解除を取りつけたが、結局、北朝鮮に約束を破られたのだ。ライス長官の論理なら、ライス長官とヒル代表が馬鹿だったことを認めた格好だ。

◆WSJは、北朝鮮は、口頭であれ文書であれ、約束を守ったことがないと断言した。北朝鮮がこれまで米国との約束を何度も破っているため、そのような指摘は大げさだとは言えない。北朝鮮はさらに、嘘の情報で米国をろう絡したこともある。米国は90年代末、北朝鮮の金倉里(クムチャンリ)に地下核施設があると疑って現地査察をしたが、天然の洞窟であることが分かり大恥をかいた。北朝鮮は、米国をやり込め、悠々と3億ドル分の食糧60万トンを手に入れた。今頃、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)集団は、ライス長官の発言を伝え聞き、「だまされたことがやっと分かったか」と笑っているのでないだろうか。

◆レーガン元大統領は、旧ソ連との対話で、「信頼するが、検証せよ(Trust but verify)」と強調した。米国はそのような姿勢を堅持して、旧ソ連との対決で勝った。北朝鮮がどんな相手かを知るために、8年間、高い授業料を支払ったブッシュ政府は、1ヵ月後、「北朝鮮は信じられない国家」という結論を残して、歴史の中に消える。オバマ次期政府に、レーガンの知恵が必要だ。

方炯南(バン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com