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機関が支え、為替当局の介入…株価と為替は「はらはらどきどき」

機関が支え、為替当局の介入…株価と為替は「はらはらどきどき」

Posted March. 04, 2009 07:43,   

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米国や東欧発の悪材料がグローバル金融市場を再び襲ったことを受けて、国内金融市場も3日、急激なウォン安ドル高が進み、取引中1時1ドル=1600ウォンに迫った後、再び押し上げた。コスピ(総合株価指数)は1000ポイントの大台を上下するなど、激しく乱高下した。

コスピは前日、世界証券市場の急落にも関わらず、当局の介入によるウォン高ドル安と機関による株買いのため、小幅な上昇へと転じたまま取引を終えた。しかし、同日、証券市場と外国為替市場での善戦は、機関や政府の対応を受けた「介入による上昇」という限界があった。従って、株価と為替の新たな均衡点がどの辺で形成されるかは、しばらく時間が経ってから確認できるものと見られる。

●急激な乱高下相場には政府による介入

同日、コスピは前日、ニューヨーク証券市場が6800ポイントを割り込み、4.25%急落した影響を受けて、取引の開始と共に1000ポイントを割り込んだ。さらに急激にウォン安ドル高が進み、取引中一時1600ウォンに迫ると、投資心理は極度に冷え込んで、株価は午前一時992ポイントまで値下がりした。

しかし、午後に入ってからは雰囲気が変わった。

各機関の低価格での売り注文が時間が経つにつれて増加し、特に為替当局の積極的な介入によって、ウォン安ドル高にブレーキがかかり、証券市場は上昇へと転じた。結局、コスピは前日より6.76ポイント(0.66%)高の1025.57で取引を終えた。

ウォン相場は同日、1ドル=1590.00ウォンで取引を開始した後、1594.00ウォンまで下落したものの、為替当局がドル売りに乗り出し、前日より17.90ウォン安の1552.40で取引を終えた。為替市場では二日間、為替当局が15億ドルもの金額をつぎ込んだものと試算されている。

尹遝鉉(ユン・ズンヒョン)企画財政部長官は、「ウォン安ドル高を不安に思えば不安になるだろうし、毅然とした態度で見れば大丈夫だ」として、「為替とは流れのあるものであり、一方向にだけ持続することはないだろう」と触れたのも、ウォン安ドル高に拍車を掛けた。

LIG投資証券のソ・ジョングァン・チーム長は、「今年は機関が株を大量に手放している上、株式型ファンドにも資金が流れ込んで買い求める余力が増している現状の中、ウォン安ドル高まで進み、ドル建てで見た場合の格安の国内株を買い付けているものと見られる」と分析した。

●依然として改善されない国内外の悪材料

しかし、専門家らは米国や欧州のみならず、中国(マイナス1.05%)や日本(マイナス0.69%)の証券市場が同日、軒並み下落した中、韓国市場のみが唯一上昇したのは、かえって負担となりかねないと指摘している。

外国人が保有している債権の満期到来や東欧発金融危機の悪化、米金融会社の業績悪化などの悪材料が相次ぎ、国内証券市場が追加で下落する可能性が高いという。

ウリィ投資証券の姜玄哲(カン・ヒョンチョル)投資戦略チーム長は、「ゴールドマン・サックスやJPモルガンなど、米金融会社が16日から発表する業績が予想より悪ければ、国内証券市場はさらに下がる可能性が高い」と予測した。

ウォン安ドル高も通貨当局の介入によってひとまず上昇の勢いは止まったものの、国内各銀行の外貨流動性不足を巡る懸念が依然残っているだけに、いつでも再び不安に陥りかねない。

LG経済研究院のぺ・ミングン主任研究員は、「米国発の悪材料と景気低迷による企業の収益性の悪化、各銀行の資本の脆弱性問題が重なり、国内金融市場は乱高下する様相を続けざるを得ない」と見込んだ。



mint4a@donga.com chance@donga.com