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[オピニオン]挑戦を受けている男女共学

[オピニオン]挑戦を受けている男女共学

Posted April. 18, 2009 02:59,   

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米フロリダ州ステットソン大学の研究チームは、周辺の公立学校であるウッドワード・アベニュー小学校の生徒らを、男女一緒のクラスと分離クラスとに分けて、試験成績を調査した。その結果、男女一緒のクラスでは男性生徒の37%、女子生徒の59%の成績が優秀だったが、男女分離のクラスでは、男子生徒の86%、女子生徒の75%が優秀な成績を記録した。男女分離クラスでは成績が向上した男子生徒らの多くが、男女一緒のクラスでは、注意力欠乏過剰行動障害(ADHD)の診断を受けた子供だった。

◆男女分離クラスが、学業習熟度の向上に有利だという研究結果が殺到すると、米政府は06年、各地域の公立学校に30年間維持してきた「男女分離授業の禁止」原則を撤回した。これを受け、大半の公立学校が単性学校や男女分離授業へと転換した。1990年代半ばまでは分類授業を行う公立学校はほとんどなかったが、07年は分離授業を行う学校が250校を超えている。米国では男女共学の廃止を求める単性公教育協会(NASSPE=National Association for Single Sex Public Education)が猛活躍を行っている。

◆わが国の一般系高校での男女共学の比率は、1999年の43.9%から08年は56.1%へと増加した。「果たして女子生徒にだけ針仕事を教える必要があるか」という両性平等論が、男女共学の拡散に貢献した。ところが、男女共学の大学修学能力試験の成績は、男子学校や女子学校より目立って低いことが明らかになると、男女共学への懐疑論が頭をもたげている。共学のメリットは、お互い異性を意識し、学習意欲が向上し、生活態度も改善され、飛行や脱線行為が減るということだが、実際はそうではなかった。むしろ、異性への過度な関心や刺激のため、学業に否定的な影響を及ぼしかねない。

◆目覚しく発展を遂げた磁気共鳴画像(MRI)による研究結果のため、男女の脳構造は先天的に異なることが相次いで明らかになっている。このように生物学的に異なる男女を同様の環境の中、同様のやり方で教育を行うこと自体が、ナンセンスだという主張が説得力を得つつある。男女共学に反対する声は、男子生徒の保護者らの間でさらに高い。女子生徒が内申成績の上位圏を総なめする現象が、男子生徒の保護者らの心配をあおり、男女共学の廃止論に一役買っている。

鄭星姬(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com