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北朝鮮抑留の米女性記者の裁判開始

Posted June. 05, 2009 08:06,   

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北朝鮮に抑留された米カレントTV所属の2人の女性記者が4日、法廷に立った。3月17日に中朝国交の豆満江(トゥマンガン)付近で、脱北者問題を取材していたところを逮捕され、79日が経過している。

朝鮮中央通信は同日午後1時頃、「朝鮮民主主義人民共和国中央裁判所は、すでに起訴されている犯罪行為によって、米国記者のローラ・リンとリ・スンウ(米国名・ユナ・リー)に対する裁判を6月4日午後3時に始める」と報じた。北朝鮮が、米国人を北朝鮮の法廷に立たせたのは、今回が初めて。裁判の時間など具体的な日程を事前に報道したのも、異例のことだ。

北朝鮮が公開した2人の記者の容疑は、「不法入国」と「敵対行為」。北朝鮮中央裁判所は、韓国の大法院(日本の最高裁判所)に該当し、2人の記者は単審裁判を受けたことが確認された。判決は同日に下されるか、数日後に下されるものとみられる。

慶南(キョンナム)大学極東問題研究所のチェ・ウンソク教授(法学博士)は、「北朝鮮の裁判は2審制だが、中央裁判所の単審もある。裁判所は、記録を受けつけた後、25日内に裁判を終わらせなければならないので、北朝鮮が彼らの起訴方針を明らかにした先月14日に記録が受けつけられたと仮定すれば、7日までには判決が下されなければならない」と話した。

2人の記者は平壌(ピョンヤン)にいて、これまでに北朝鮮駐在スウェーデン大使と3回接見した。先月15日には家族に手紙を送り、26日には家族と電話で話をしたと、米国メディアが伝えた。

北朝鮮が、女性記者に有罪判決を出した後、米朝間対話を通じて釈放する場合、米朝関係改善の契機になる可能性もある。しかし、2回目の核実験で米国と対立状態にある北朝鮮が、彼らの釈放を引き延ばし、米国に圧力をかける可能性もある。



kyle@donga.com