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韓国経済は世界10位? 規模拡大に失敗し15位に後退

韓国経済は世界10位? 規模拡大に失敗し15位に後退

Posted July. 07, 2009 08:23,   

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韓国は「世界10位内に入る経済大国」なのか。平凡な市民はもとより、著名な経済専門家や経済政策を立案する経済官僚までもよく口にする言葉だ。尹増鉉(ユン・ズンヒョン)企画財政部長官は先月22日、世界銀行主催の開発経済コンファレンス(ABCDE)の開会の挨拶で、韓国を「経済規模で世界10位圏という国際的な地位にふさわしいグローバルな経済パートナーだ」と紹介した。李明博(イ・ミョンバク)大統領は翌日開かれた09世界韓人会長大会の演説で、「我々は一番貧しい国から世界10位内に入る経済大国に成長した」と述べ、韓国経済の現状を褒めたてた。

認めたくない真実だが、「習慣」のように慣れているこの言い方は間違っている。韓国経済は一度も世界10位内に入ったことがない。02年と03年にそれぞれ11位につけただけで、以後、後発新興国に追い越され、ずっと後退の道を辿った。とうとう昨年は15位まで後退した。

6日、世界銀行が発表した各国の経済規模と国民所得を比較した統計によると、米ドル建ての昨年の韓国の名目国内総生産(GDP)は9291億2100万ドルで、統計が確保された世界186ヵ国で15位だった。韓国の名目GDPの順位は、04年インド、05年ブラジル、06年ロシアなどブリックス(BRICs=ブラジル・ロシア・インド・中国)諸国に次々と激しく追いかけられ、14位まで後ずさりした。07年にはやっとの思いで14位を維持したが、昨年は豪州にも追い越され15位となった。

このようなみすぼらしい成績表を受けた直接的な原因は、昨年、韓国の経済成長率が急落したためだ。07年5.1%だった経済成長率は、世界同時不況の衝撃に覆われ、昨年は2.2%と大幅に落ち込んだ。昨年第4四半期には前期比5.1%減まで低迷し、世界で一番早いテンポで墜落した。

ドル高ウォン安や物価上昇率も順位下落に一役買った。三星(サムスン)経済研究所のクォン・スンウ・マクロ経済室長は、「世界銀行の統計はドル建てなので、ウォン安はドル建てのGDP規模を減らす要因になる」と説明した。

07年と08年末を比較すると、韓国のウォン相場はドルに比べて26.1%も下落した反面、豪州ドルは9.6%減に止まった。



cha@donga.com jaeyuna@donga.com