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医師協会、「韓国人医師数は過剰状態」

Posted July. 09, 2009 07:39,   

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最近、経済協力開発機構(OECD)が、韓国人医師数は人口1000人当たり1.74人と、23カ国中22位だと発表すると、大韓医師協会は統計数値に対し、医師数はむしろ過剰状態だと主張した。

OECDがまとめた「2009世界医療の現状」についての報告書によると、韓国の人口1000人当たりの医師数は、07年末現在=1.74人と、トルコ(1.51人)に次いで最も少なく、加盟国平均である3.1人には、大幅に足りていない数値だ。オーストリアが4.03人ともっとも多く、オランダ(3.93人)やポーランド(3.86人)、スイス(3.85人)、オーストラリア(3.75人)の順となっている。しかし、大韓医師協会(医協)はOECDの発表に対し、「医師数が足りないという結果は、統計ミスによるものだ」と反応している。医師数が1.74人の根拠は、各国が提出した「活動医師」数を基準に試算したため、実際の医師数とは相当の開きがあり、診療を休んでいる医師は含まれていないという。医協は保健福祉家族の統計年報を基準に、07年現在の全体医師数(免許登録医師)は10万8207人と、人口1000人当たり2.2人だと指摘した。

また、医協は韓国内人口1000人当たりの活動医師数から見ると、1985年=0.6人から06年=1.76人へと急増しており、OECD加盟国の平均伸び率である47.6%の3.5倍にも達していると主張した。医学部や漢方医学部の新設や増設を受け、毎年、4150人の医師が輩出されていることを考慮すれば、5年後はOECDの平均である3.1人に達すると、医教では見込んでいる。大韓医師協会のザ・フンジョン報道官は、「一部の大型病院への集中現象に過ぎず、中小型病院では患者がおらず、相次いで倒産に追い込まれている」とし、「絶対的な医師数の不足ではなく、特定病院や特定診療科目に医師が集中する相対的な不足だ」と説明した。

現に、OECDは人口10万人当たりの適正医師数を150人と勧告している。その勧告通りなら、人口1000人当たり1.5人と、韓国はOECD平均に達してはいないが、適正な医師数を維持していることになる。しかし、韓国の医師数の総計は、医師と漢方医師とを合計した数字であり、漢方医師のいない国々と比べれば、むしろ医師数がさらに減ることになる。保健福祉家族部・医療資源課の関係者は、「医師や漢方医師の下を訪ねる患者らのニーズは異なるが、OECDが要求した統計作成基準では、漢方医師も医療人材に含まれる」と語った。

医協の主張は実際、患者らが診療現場で体で感じる医療の現実とも開きがある。「3時間待機、3分診療」といわれるほど、医療サービスの質に対し、患者らの不満が高い。医協は、「医師は供給過剰状態であり、むしろ人材削減のため、医学部の合格者枠を見直すべきだ」と主張しているが、結局、市場への参入制限論理に過ぎないという批判が持ち上がる理由も、ほかならぬこのためである。医療消費者市民連帯のカン・テオン事務総長は、「患者の立場では、医師数が増えれば、サービスが向上するだろうと期待するのが当然だ」とし、「医師数を巡り議論することではなく、地域別、診療科目別の医師の偏り現象を解消するのが急がれる」と指摘した。



woohaha@donga.com