Go to contents

性犯罪など凶悪犯罪まで、「仮釈放」申請すれば90%許可

性犯罪など凶悪犯罪まで、「仮釈放」申請すれば90%許可

Posted October. 08, 2009 08:18,   

한국어

拘置所長が、懲役刑や禁固刑の犯罪者対象に「刑期を終える前に釈放してほしい」として出した仮釈放申請が、10件に9件の割合で受け入れられていたことが7日、確認された。また、04年から今年8月まで約5年間、性犯罪や殺人、強盗の3大凶悪犯罪者8820人が、刑期終了前に仮釈放を受けていたことが明らかになり、犯罪者を簡単に釈放しているのではないか、という指摘が出ている。

法務部が、国会法制司法委員会所属の李翰成(イ・ハンソン)ハンナラ党議員に提出した資料によると、04年1月から今年8月末までに法務部に、仮釈放申請された20歳以上の収監者は、5万6629人で、このうち89.3%の5万566人が仮釈放を許可され、刑期前に釈放された。

仮釈放者を犯罪タイプ別に見ると、詐欺が1万3767人で最も多かった。交通事故や兵役法違反、暴力などが続いた。特に、性犯罪者(3317人)を含めた強盗や殺人などの凶悪犯罪者は、この期間に計8820人が仮釈放を許可された。これら3大凶悪犯罪は、ほかの犯罪に比べ、頻度が少ない点を考慮すると、仮釈放の許可が比較的多いと分析される。一方、米連邦政府は90年代初期から、仮釈放審査委員会の裁量で仮釈放を許可することを禁止するなど、厳格な刑執行に取り組んでいる。現在16の州政府でも、裁量による仮釈放制度を廃止している。

これに対し、法務部側は、「02年から06年まで、刑期終了者を含む国内釈放者のうち、仮釈放者の比率は35.5%で、日本の55.1%に比べて低い。仮釈放者は、更正成績優秀者の中から厳選しており、模範囚のうち再犯の憂慮がない服役者を早く社会に復帰させれば、本人はもとより社会にも利益だ」と明らかにした。現在、国内の更正施設に服役している犯罪者数は、約4万8000人だ。

一方、法務部は最近、小学生Sさん性犯罪事件、いわゆる「ナヨン事件」の加害者チョ被告(57)に対し、「仮釈放なく12年の刑を執行する」とした。また、チョ被告は7日、国内唯一の厳重な警備施設であるチョンソン第2刑務所の独房に移監された。チョンソン第2刑務所は92年、「犯罪との戦い」の一環として、凶悪犯罪者を収容するために新築された更正施設だ。李明博(イ・ミョンバク)大統領は5日、同事件と関連し、「児童性犯罪者は、社会からできるだけ隔離させることが必要だ」と言及した。



bell@donga.com ceric@donga.com