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脱北した元韓国軍捕虜家族、瀋陽の韓国領事館到着前に逮捕

脱北した元韓国軍捕虜家族、瀋陽の韓国領事館到着前に逮捕

Posted October. 23, 2009 09:07,   

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政府は、脱北した元韓国軍捕虜の家族二人が最近、中国公安に逮捕された事件に関連し、中国当局に二人の所在確認を要請し、北朝鮮への強制送還に反対する意思を表明したことが22日、確認された。

外交通商部(外交部)の申珏秀(シン・ガクス)第2次官は同日、国会外交通商統一委員会(外通委)の国政監査で、「韓国政府が、この事実を把握し、中国政府に(元国軍捕虜家族を)北朝鮮へ強制送還しないこと、所在を確認することを強く要請した」と明らかにした。

外交部は、今回の懸案が中国との外交関係に及ぼすことを理由に、元国軍捕虜A氏家族の逮捕までの過程などについて、同日午後、外通委国政監査の開始前に与野党議員に非公開で説明した。この席で外交部は、「A氏家族が、瀋陽の韓国総領事館に到着する前、中国公安に逮捕された」と報告したと、ある議員が伝えた。

A氏家族は、9月半ばに北朝鮮を脱出し、同月29日、中国公安に連行された。この情報を確認した韓国政府は、瀋陽の総領事館と北京の大使館を通して、中国公安や外交当局に事実確認を求めたという。韓国政府は数回にわたり、北朝鮮への送還に反対する意思を伝えたが、中国政府は、特に反応を示していない。ある外交筋は、「国軍捕虜家族が、瀋陽の総領事館に駆け込むため、接触を図っていたところ、中国側に発覚したようだ」と述べた。

国会は、外通委で、今回の懸案に関する真相調査団を構成し、現地に議員を派遣する方針だ。元国軍捕虜家族逮捕の知らせを東亜(トンア)日報に伝えた北朝鮮拉致被害者家族会のチェ・ソンヨン代表は23日、国会外通委の統一部国政監査の証人として出席し、この問題について証言し、北朝鮮拉致被害者と国軍捕虜の問題に対する政府の対策を求める予定だ。

一方、今年4月末現在、韓国の在外公館が保護している脱北者は461人。現在もベトナムやラオスなど10ヵ国あまりのアジアの公館で、同数ぐらいの脱北者を保護しているという。外交部当局者は、「脱北者を保護している在外公館の駐在国家については、明らかにできない」と話した。



spear@donga.com jin0619@donga.com