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[オピニオン]鳩山政権のジレンマ

Posted December. 09, 2009 09:29,   

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今年9月発足した日本民主党の鳩山由紀夫政権が、相次ぐ悪材料に苦しんでいる。政権立ち上げ直後75%に達した支持率は下落を続け、最近59%にまで落ち込んだ。まだ比較的高い方だが、下降速度があまりにも速い。政権の足を引っ張る主要要因は、外交と経済分野で目立っていた選挙公約と現実の間のジレンマだ。

◆鳩山首相は、総選挙の過程で沖縄県の普天間米軍飛行場を「沖縄の外」へ移すと約束した。反面、米国は普天間飛行場を沖縄シュワーブ基地へ移転することにした06年の日米合意を守るようにと促している。両国の協議はうまくいかず、新政権への米国の不信が高まり、日本外交の中心軸である対米関係は最悪の局面を迎えている。米国は、来年、日米安保条約改定30周年を控え、今年始めようとした同盟協議強化策の会議も延期した。

◆鳩山政権は、大企業と輸出中心の経済政策を中小企業と内需・福祉中心に変えると公約した。しかし、世界的な経済危機や円高の中で、「鳩山不況」をもたらすポピュリズム政策だという批判が根強い。日本政府は景気てこ入れのため、昨日、7兆2000億円規模の今年度の第2次補正予算案を編成することにしたが、効果は未知数である。日本の国内総生産(GDP)に対する国家負債比率の来年度予測値は実に199.8%で、韓国(36.9%)はもちろん、米国(97.3%)よりもはるかに高い。首相の政治資金スキャンダルと連立与党や民主党内の不協和音もマイナス要因だ。

◆朝日新聞は先月、「鳩山内閣の支持率の変化が、1993年8月、非自民連立政権を立ち上げたものの、8ヵ月ぶりに退陣した細川内閣と妙に似ている」と分析した。細川首相の早期退陣を招いたのも、日米関係の悪化、経済難、首相の政治資金の問題だった。小泉純一郎元首相は、数日前、「鳩山政権は来年7月の参議院選挙までもたない」と話した。「54年ぶりの実質的な政権交替」を成し遂げた鳩山政権の短命を占うのはまだまだ早いが、茨の道が待っているのは明らかだ。最近、日本政局の流れは、政権創出に劣らず、政権獲得後の円満な国政運営がどれほど大変かを改めて浮き彫りにしている。

権純活(クォン・スンファル)論説委員 shkwon@donga.com