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北朝鮮の「魚雷カタログ」はハングル印刷、品質保証マーク付き

北朝鮮の「魚雷カタログ」はハングル印刷、品質保証マーク付き

Posted June. 22, 2010 07:27,   

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海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」を沈没させたとみられる北朝鮮製魚雷(モデル名CHT−02D)を広報するカタログには、北朝鮮の経済団体の名前とその団体が品質を保証する認証印が印刷されていた。

また、軍民合同調査団が、この魚雷の設計図を拡大して公開した際、6ヵ所に登場した日本語表記は、CD−ROMの設計図面を韓国のコンピューターとプリンターで出力する過程でフォントが文字化けしたもので、北朝鮮で製作された紙のカタログには、すべてハングルが印刷されていたという。

政府当局者は21日、「軍民合同調査団が14日、米ニューヨークの国連本部で、安全保障理事会加盟国15ヵ国に対して説明会を開いた際、パワーポイントで北朝鮮の兵器カタログのイメージを見せた」と述べ、このような事実を明らかにした。

政府は、先月20日に調査結果を発表し、魚雷の残骸と1ミリ単位まで一致する設計図が収録されたカタログの存在について説明したが、セキュリティ上の理由でカタログのイメージは公開しなかった。

同当局者は、「カタログには、大韓商工会議所のような北朝鮮の経済団体の名前が記されている」と説明した。しかし、この団体の名称はもとより、どのような性格の組織なのか具体的に明らかにしなかった。同当局者は、「魚雷のカタログは、ハングルと英文で書かれていた。印刷されたハングルのフォントは一目で分かる『北朝鮮固有のもの』ではない」と指摘した。

カタログにはこの経済団体の「品質保証マーク」があったと、同当局者は明らかにした。そして、「このマークは、カタログで紹介されている兵器の品質を同団体が公認するという趣旨で記したものだ。北朝鮮体制の特性上、政府機構も同然の経済団体の名前と公認マークが記されているという点で、北朝鮮が製作したカタログであることに疑いの余地はない」と強調した。また「魚雷を売って、設計図まで提供するわけがないという一部の疑問は、品質保証マークを記して兵器の信頼性を高めようとした点で、根拠がない」と付け加えた。

政府は、このカタログを印刷物とCDに入ったコンピューターファイルの2種類で入手したとし、同当局者が公開した。そして、魚雷の設計図にあった日本語のカタカナ表記については、「北朝鮮式のフォントを韓国のコンピューターとプリンターで出力する過程で現われた。北朝鮮が事前に印刷した同じ魚雷設計図には、ハングルが記されていた」と説明した。

先月の調査結果の発表時に公開された魚雷設計図には、計6ヵ所に日本語が印刷されていた。後方のスクリュー部には「270ターアィーサィ」、モーターの部分には「333シココケI」と書かれていた。この日本語は、辞書にもない無意味な字の羅列だった。

これに対して、「カタログに日本語がある。どうして北朝鮮製と断定できるのか」という疑問が提起された。一部では、「北朝鮮が価格を上げるために、日本の部品を使ったように見せたのではないか」という解釈もあった。

これまで政府は、「フォントが文字化けした」と説明しただけで、印刷物にハングルで書かれていたことを明らかにしなかった。政府当局者は、「6ヵ所にハングルで何が書かれていたのか公開できない」とだけ述べた。



srkim@donga.com