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「2次電池の世界トップ目指す」、政府が15兆投資のロードマップ確定

「2次電池の世界トップ目指す」、政府が15兆投資のロードマップ確定

Posted July. 12, 2010 04:54,   

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10年後の韓国を、2次電池分野の世界トップ国に育成するための政府戦略が確定された。民間企業と一緒に、20年までに第2次電池の研究開発(R&D)に15兆ウォンを投資し、該当分野の修士・博士人材を1000人以上育成するのが主要柱となっている。これを通じ、第2次電池分野のグローバル素材企業を10社以上育成し、世界市場のシェアも50%へと引き上げる目標だ。

知識経済部(知経部)は11日、企画財政部や教育科学技術部、グリーン成長委員会と共に、このような内容の「第2次電池の競争力強化に向けた統合ロードマップ」を確定し、13日、李明博(イ・ミョンバク)大統領が出席した中で開かれる第8回グリーン成長委員会に報告する予定だと明らかにした。

次世代エコ部品として注目を集めている第2次電池は20年まで、市場規模が現在(123億ドル)の6倍以上(779億ドル)に急成長する見込みだ。特に、従来は携帯電話やノートパソコンなどの小型家電製品に主に使われたものが、最近は電気自動車や大規模エネルギー貯蔵用へと拡大され、中大型市場は小型市場より10倍以上早いテンポで膨らんでいる。

知経部側は、「韓国の小型2次電池の競争力は現在、世界トップの日本と同様だが、中大型分野の力量は相対的に弱い」と言い、「中大型市場を狙ったR&Dに、4兆〜5兆ウォンを投資する予定だ」と伝えた。

現在、第2次電池分野のトップである日本は、世界市場の43%を占めている。その後を、韓国(32%)と中国(21%)が追っている。しかし、国内の第2次電池のオリジナル技術力や素材技術力はそれぞれ日本の30%と50%に過ぎず、その格差は大変大きいのが現状だ。

知経部の関係者は、「国内素材分野の企業各社は、そのほとんどが零細企業で、R&Dの環境は劣悪だ」と言い、「第2次電池素材の外国依存度が80%を上回っており、2次電池の輸出が増えれば増えるほど、素材分野の輸入赤字も同様に拡大する構造となっている」と指摘した。

このような悪循環を断ち切るため、政府は今後10年間、2次電池分野の修士・博士級人材を1000人ほど育成し、この一部を、技術革新型中小・中堅企業に派遣するという計画を立てている。このような人材は、専門大学院に2次電池の学位過程を追加で新設し、教育を行う予定だ。政府の第2次電池のR&Dに参加する計画を持っている大手企業各社も同様に、関連専門人材の養成計画を樹立しなければならない。

知経部は、「次世代2次電池の中核素材の開発事業に参加する企業各社を、世界ベスト10の企業に育成するのが目標だ」と言い、「基礎のオリジナル技術力が日本の80%の水準まで向上すれば、本格的な素材輸出も可能になるだろう」と見込んだ。

一方、今回の第8回グリーン成長委員会には、化石燃料の使用で発生した二酸化炭素(CO2)を捕獲・活用する「国レベルの二酸化炭素の捕獲・処理(CCS)を巡る総合的推進計画」も含まれている。CCSとは、火力発電所や製鉄所などで発生した二酸化炭素を、選択的に貯蔵し、有用な物質へと転換させる技術で、現在は実験室での段階だが、常用化される場合、エコ技術に画期的な転機をもたらすことになる。科学技術部は、「今後10年間、民間企業と共にCCS技術の常用化に向け、2兆3000億ウォンを投資する予定だ」と言い、「これを通じ、30年までに売り上げ100兆ウォンや10万個の雇用を創出することができるだろう」と期待した。



imsun@donga.com kyoutae@donga.com