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北朝鮮、党組織の再整備に乗り出す 狙いは後継構図の安定化

北朝鮮、党組織の再整備に乗り出す 狙いは後継構図の安定化

Posted July. 16, 2010 07:26,   

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北朝鮮が9月、労働党代表者会議を通じ、国防委員会中心の先軍政治体制を労働党の意思決定が優先視される伝統的な党・国家体制へ還元させるという観測が出た。

15日、対北朝鮮消息筋によると、北朝鮮は今回の労働党代表者会で党組織の整備に力を入れる見通しとなった。今年4月から党の役割と権限が少しずつ回復しており、最近に入っては労働新聞に「党中央委員会を命がけで死守しよう」という掛け声が登場したのも同じ理由からだ。これは北朝鮮の後継体制の安定化と深い関係があるというのが専門家らの分析だ。

金日成(キム・イルソン)主席死後、金正日(キム・ジョンイル)総書記は先軍政治を掲げ、労働党の指導的役割を事実上無視してきた。既に軍と党での地位が強固な状態で権力を受け継いだ金総書記としては問題がなかった。しかし、金総書記の3男のキム・ジョンウンは事情が違う、消息筋らは分析している。ある消息筋は、「北朝鮮政治の中心はやはり党であるため、党を基盤にしてキム・ジョンウンの正統性を確保する作業が行われると見られる」と話した。

これに関連し、黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元労働党書記は、3日に開かれたある講演会で、「金正日は過度に軍の位置づけが高くなると、かえってキム・ジョンウンへの権力継承に脅威になり得ると判断した模様だ」と述べたと、北朝鮮専門インターネットメディアのデイリーNKが伝えた。黄元書記は、「金正日は徐々に党政治局と書記局を通じ、権力全般への統制を強めるだろう」と予想した。

一方、北朝鮮の昨年の食料生産量は前年対比4.6%減り、今年1〜5月、中国からの食料輸入が41%も急増するなど、中国への経済依存度はさらに高まっていると、対北朝鮮消息筋は伝えた。



will71@donga.com