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[オピニオン]郭教育監寄り左派系人脈の誕生

[オピニオン]郭教育監寄り左派系人脈の誕生

Posted July. 27, 2010 08:36,   

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郭魯鍱(クァク・ノヒョン)ソウル市教育監は、今年始めまで京畿道(キョンギド)生徒人権条例制定諮問委員長だった。郭教育監は最近、ソウル市小中高校に体罰禁止令を下し、論争を引き起こす前に、すでに京畿道の生徒人権条例に学校体罰禁止条項を明示している。ソウルでも生徒人権条例を制定すれば、以下の条項を必ず入れるはずだ。「生徒は、自分に影響を及ぼす問題について、自由に意向を表現できる権利を持つ。特に、嘘をつく自由を侵害されてはならない」。

◆郭教育監は、就任前に「私を支持してくれた35%のほか、支持していない65%の気持ちもつかめるように頑張る」と述べた。先週、公開されたソウル市教育庁の人事委員会のリストを見ると、委員9人のうち、7人が外部関係者で、このうち6人が左派系だ。これに先立ち、再編された超過委員会も、新任委員4人全員が左派系だ。「江北(カンブク=漢江の北部)と江南(カンナム=漢江の南部)、全国教職員労働組合と韓国教員団体総連合会、教師と生徒をすべて包括できる教育監になりたい」と述べたのも嘘だったのだ。

◆人事委員として委嘱された朴珠賢(パク・チュヒョン)弁護士と懲戒委員として委嘱された金鎭𨪙(キム・ジンウク)弁護士は、教育監選挙直前に郭候補の後援会にそれぞれ500万ウォンずつ寄付した。朴弁護士は、「ソウル市教育庁の人事委員は、私にあまり魅力的なポストではない」と述べた。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代、参加革新首席秘書官まで務めた朴氏には、大したポストではないかも知れない。ところが、4万8000のソウル市教員らにとっては、自分の人事に影響を及ぼす重大なポストだ。金弁護士も、金と委員の委嘱を結びつけて考えるのは、とんでもないことだと反論した。しかし、500万ウォンも大金である庶民からすれば、まぎれもない「ご恩返し人事」だ。

◆選挙運動当時、郭教育監は「またしても保守的な人物が当選すれば、腐敗教育、特権教育が繰り返されるだろう」と言い切った。どうやら、「進歩系単一候補」の彼に投票した有権者は、クリーンな教育、透明な人事を期待しただろう。しかし、今、行われている人事は、荒く言えば「金で官職を買う」行為といわんばかりのものだ。政治資金法上、問題がないと言うが、自分に金を支援してくれた人を要職の委員会に就かせたのは、委員会の中立性と公正さを損ねる恐れがある。同様の左派教員団体である全国教職員労働組合所属の教員に対する偏った人事が憂慮される。言うことと行動が一致しない郭教育監をみて、生徒が何を学ぶか心配だ。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com