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2031年の韓国経済、211年ぶりに日本を抜くか?

2031年の韓国経済、211年ぶりに日本を抜くか?

Posted August. 14, 2010 08:06,   

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世界の経済大国で「近くて遠い国」である日本より韓国が豊かな国になる日はいつだろうか。2031年になれば、韓国国民が日本国民よりももっとお金持ちになるだろうという見通しが出た。

東亜(トンア)日報は13日、米国の世界的な経済調査専門会社であるIHSグローバルインサイト社の非公開分析資料を入手した。それによると、31年韓国の1人当たり国内総生産(GDP)は7万2432ドルで、日本(7万1788ドル)を初めて抜くという。

今年の1人当たりGDPは、日本(4万1631ドル)が韓国(2万715ドル)の2倍に達するだろうと評価した。韓国は、この格差を毎年埋めていき、31年には初めて逆転に成功。35年には8万6129ドル(韓国)対7万9694ドル、40年には10万ドル9617ドル(韓国)対8万8575ドル(日本)などと日本との差をどんどん開いていくだろうと、同社は予測した。

これに関連して、ゴールドマン・サックス社は08年に「韓国が50年には1人当たりGDPが日本を抜いて米国に次ぐ『世界2位の金持ち国』になるだろう」との見通しを出した経緯があるが、今回の分析では日本を抜く時期が20年ほど短縮された形だ。

日本経済専門家のイ・ジピョンLG経済研究院首席研究委員は「IHSグローバルインサイト社は経済成長率、為替、人口の推移はもちろん、輸出、消費、投資、貯蓄、生産性、技術発展の推移などを総合して、このような展望値を出した模様だ」と言い、「31年にも全体GDPは人口が2倍以上多い日本が上回るが、1人当たりGDPの逆転だけでも経済的に大きな意味がある」と話した。

IHSグローバスインサイト社は世界200ヵ国、約170の産業部門に対する包括的な情報を収集して、独自の専門知識と計量モデルを使った分析で抽出した各種経済指標を発表してきた。

●現実味帯びる「211年ぶりの再逆転」

歴史的な経済指標を提供することで有名なオランダのフローニンゲン大学の成長開発センター(GGDC=The Groningen Growth and Dvelopment Centre)によると、1700年日本の購買力指数(PPP=Purchasing Power Parity)基準の1人当たりGDPは570ドルだった。同じ年に中国は600ドルだったが、韓国も同じような水準だったとされる。

日本は1700年代、ポルトガルやスペインなどの欧州諸国との交易を大きく拡大して経済的に急成長した。当時欧州の記録には「日本人には何でも徒に渡すな。あまりにも早く真似をするのでびっくりするくらいだ」という記述があるほどだった。

GGDCによると、日本の1人当たりGDPは、1820年に669ドルで停滞していた中国と韓国(それぞれ約600ドル)を抜き始めた。このため、IHSグローバルインサイト社の予測通り「2031年の1人当たりGDPの韓日逆転」が実現する場合、韓国は211年ぶりに「経済的な克日」を達成することになる。

●衰退する日本、追い上げる韓国

「日本経済の困難は深刻、世界で日本の経済的地位が低下、個人の豊かさも沈滞」。経済産業省など日本の経済省庁の最近の各種資料にはこのような表現が頻繁に登場している。日本の衰えと韓国の追い上げは、さまざまな数値からも確認されている。日本GDPの世界占有率は1990年14.3%から2008年は8.9%に低下した。スイス国際経営開発院(IMD)が毎年発表する国家競争力の順位も、1990年に1位だったが今年は27位まで落ちた。韓国は今年史上最高の23位となり、初めて日本を抜いた。

日本経済専門家たちは「日本が1990年代以降、長期不況を生き延びるために超低金利政策などで強みとしている製造業をさらに強化しようとしたが、成果を得ることはできなかった。それに少子化による人口減少と高齢化の波まで加わり、経済全般で活力が低下した」と分析した。

一方で韓国は、昨年グローバル金融危機の最中でも0.2%のプラス成長を記録するなど善戦したし、今年は6%台の成長が予想される。全国経済人連合会のファン・インハク産業本部長は「私たちに歴史的な苦痛を与えた日本がすぐ隣で高度成長を続けると、韓国の政府と企業、国民の間では『日本だけは追い抜こう』という強い競争意識が生まれたし、それが今日の韓国経済を引っ張る精神的なけん引車の役割を果たした側面がある」と話した。

しかし、こうした展望に対しては、悲観論や「楽観過ぎる」という声も上がっている。経済省庁の高官は、「日本の世界的な素材・部品、機械類の技術力、強力な文化コンテンツ、市民たちの先進意識、韓日間貿易逆調問題など、我々が乗り越えなければならない『日本』というヤマは決して侮れる対象ではない」と話した。通貨危機後に崩壊した好循環の成長構造を代替できる新しい成長パラダイムを見出してこそ、再逆転も可能になるという指摘だ。



bookum90@donga.com