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10代の青少年が「わいせつ動画」出演・製作、ネットや学校で取引

10代の青少年が「わいせつ動画」出演・製作、ネットや学校で取引

Posted September. 27, 2010 08:34,   

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家出少年の金ヨンシン君(14・仮名)は昨年末、町内で顔見知りの李ジヘさん(当時19才・仮名)に呼び出され、京畿道楊坪(キョンギド・ヤンピョン)のあるモーテルの部屋で忘れることのできない経験をした。

李さんが金君にカメラを渡し、わいせつな動画を撮影するよう命じたのだ。すでに部屋には高校生と見える2人の男がいた。初めはためらったが、お金を渡すと李さんに言われ、カメラを持った。金君が撮影したわいせつ動画は、成人サイト業者に60万ウォンで売られた。金君と李さんを含む4人は、それぞれ15万ウォンずつ分けた。

その後も金君は、モーテルの部屋や自宅の部屋で、3人とわいせつな動画2編を撮影し、1ヵ月の間に約150万ウォンを稼いだ。金君は、「初めてモーテルに入った時は、そんな目的だとは本当に知らなかった。家出する時に持って出たお金が底をつき、仕方なかった。李さんの顔にモザイクがなく、まだウェブサイトに動画が出回っている」と話した。

●少年自作のわいせつ動画が拡散

東亜(トンア)日報の取材の結果、少年が出演して性行為をする動画が家出少年を中心に作られていることが確認された。この動画は、オンラインや学校などで公然と取引されている。小遣い稼ぎのために、カメラや携帯電話で撮影したわいせつ動画を成人サイトに販売したり、友人にCDで売っていると、家出少年らは証言した。

家出少年うちわいせつ動画を撮った経験があるという少年の多くが、流通経路に成人サイトを挙げた。成人サイトに20〜30分の動画を1つ売れば、50万〜60万ウォンという金を手にすることができる。朴ヨンチャン君(18・仮名)は、「『キス部屋』などで動画に出演する女性の連絡先を手に入れる。一度取引すれば、次からは業者から連絡が来る場合も少なくない」と話した。

成人サイトではなく、直接ネットカフェや掲示板でわいせつ動画が取引されたりもする。3年前に家出したチョ・ヒョンチョル君(18・仮名)は、「モザイク処理のない『S級』CDが5万ウォン、モザイク処理された『A級』は3万ウォンで売った。女子高生の動画がよく売れる」と話した。動画を撮った少年が、自分が通う学校の生徒にCDを販売するケースもある。

●ネット上で「無限繁殖」

しかし、わいせつ動画はオンライン上で無差別に広がり、また簡単に消えないという点で、出演した少年らに一生拭うことのできない傷を与えることになる。ソウル東大門区(トンデムンク)で会った家出少年の李チャンヨン君(17・仮名)は、「中学生の時、同じクラスの女子は自分が撮った動画が2年経って友人に発見され、結局転校することになった」と打ち明けた。李君は、「一度撮ってアップすれば、その動画は永遠にオンライン上に残る」と話した。

●警察、動画流布サイトの処罰を強化

今月3日から児童・少年わいせつ動画の流通を集中的に取り締まっている警察庁は、児童・少年わいせつ動画の製作・流布者のほかに、わいせつ動画が掲示されたウェブハードやP2Pファイルの共有サイトの運営者に対しても、児童青少年性保護法を適用し、処罰を強化する方針だという。警察はこれまで、児童・少年わいせつ動画の製作者や流布者にだけこの条項を適用してきた。

警察関係者は、「ウェブサイトの運営者が、児童・少年わいせつ動画が自分のサイトにアップされたことを知っていながら放置する行為に対して、児童青少年保護法上、わいせつ物『所持』の容疑を適用する」と明らかにした。

現行の児童青少年保護法は、営利を目的に児童・少年利用わいせつ物を販売・貸与・配布したりこれを目的に所持・運搬する場合、7年以下の懲役に処すると規定している。



jks@donga.com