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崔瑩艦、ソマリア海賊から韓国人8人など拉致被害者全員救出

崔瑩艦、ソマリア海賊から韓国人8人など拉致被害者全員救出

Posted January. 22, 2011 10:18,   

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作戦名「アデン湾の暁作戦」。韓国軍の清海(チョンへ)部隊所属の駆逐艦、崔瑩(チェヨン)艦(4500トン級)が21日、ソマリア海賊に拉致されたサムホジュエリー号の乗組員全員(韓国人=8人、インドネシア人=2人、ミヤンマー人=11人)を無事、救出した。作戦開始から4時間58分ご、拉致から6日ぶりのことだ。

合同参謀本部(合参)の李ソンホ軍事支援本部長(陸軍中将)は同日、「崔瑩艦は夜明け前の午前4時58分(韓国時間では9時58分)に救出作戦に突入し、午前9時56分(韓国時間では午後2時56分)、人質21人を全員救出した」と発表した。李本部長は、「救出過程で、サムホジュエリーの船長、ソク・へギュン氏(58)は海賊の銃に腹を打たれたものの、命に別状はなく、残りの乗組員は全員無事だ」と明らかにした。ソク氏は、米軍からヘリの支援を受け、周辺国の病院に運ばれ、治療を受けている。

李本部長は、「作戦当時、サムホジュエリーには、海賊13人がデッキやブリッジ、機関室のいたるところに分かれていた」とし、「このうち8人を射殺し、5人を逮捕した。作戦に投入された特殊戦要員全員は、怪我することなく、任務を終えた」と付け加えた。

拉致された船舶に海賊と人質が混じっている状況の中、軍が救出作戦を試み、人質や作戦に参加した軍人から死亡者が出ず、作戦に成功したのは、世界で初めてのこと。韓国軍が外国で交戦を行い、敵を殺傷させたのはベトナム戦争以降初めてのことだ。

合参の関係者は、「大韓民国の船舶を対象にした海賊による不法行為は決して許さないという我々の強い意志を示したものだ」と述べ、「失敗した場合は世論の批判を受けることが分かったにも関わらず、作戦をあえて実施したのは、さらに大きな被害を防ぐためだった」と説明した。合参は、「今回の作戦の成功により、韓国軍の優秀な作戦遂行能力が認められる成果があった」と強調した。

李明博(イ・ミョンバク)大統領は談話と通じ、「わが軍は厳しい状況の中でも、完璧に作戦を成功させた」と述べ、「我々に最も重要なことは、大韓民国国民の命と安全だ。これからも、国民の命や安全を脅かすいかなる行為も容認しない」と強調した。

これに先立って、崔瑩艦は18日午後8時9分ごろ、第1次救出作戦を試みたが、清海部隊の特殊戦要員3人が、海賊からの銃撃を受け、軽傷を負った。彼らはオーマンに搬送され、1人は治療を受けており、2人は治療を終え、ホテルで安静を取っている。第1次の作戦の過程で、海賊4人が射殺されたり、溺死したことが分かった。

サムホ海運所属の化学物質運搬船、サムホジュエリー号(1万トン級)は15日昼、アデン湾海域から2000キロ離れたインド洋北部のアラビア海で、ソマリア海賊によって拉致された。



mhpark@donga.com