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口蹄疫家畜処分でPTSDに、「怒り大放出…All Kill…夢に牛と豚が」

口蹄疫家畜処分でPTSDに、「怒り大放出…All Kill…夢に牛と豚が」

Posted March. 19, 2011 07:06,   

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今年初めまで、口蹄疫にかかった牛と豚の屠殺処分作業に21回参加したク某一等兵は、1月から芸術療法を受けている。

ク氏が、芸術療法の時間に描いた絵「体深くにある私の怒り」には、真っ赤な頭、真っ赤な目、真っ赤な唇の人が大声を出している。人の周りには、「怒り大放出」、「怒りゲージ」、「All kill」などの文字が書かれている。ク氏は、屠殺処分当時、朝から夜遅くまで、薬品を注射しても死なない牛や豚をつるはしやシャベルで殴って処分した。

この絵を見たチャ病院芸術療法クリニックの金ソンヒョン教授は、「怒り大放出という表現は、自分の内面に積もった怒りを解消したいという強い欲望を示している。ク氏は、カウンセリングを始めた時、日常生活ができないほど無気力な状態だった」と話した。

ク氏は、病院を訪れる直前、家畜の群れを埋めた場所から立ちこめる霧が自分を追いかけてくるようで、息をすることも苦しかったという。夢では、いくら殴っても生きてはい出してくる牛や豚が現れた。睡眠を十分にとれず、寝ていても呼吸障害が襲うこともあった。豚は、人の皮膚の色と似た肌色だった。屠殺処分の回数が増えれば増えるほど、豚を殺しているのか、人を殺しているのか、分からなくなった。ク氏は、病院で心的外傷後ストレス障害(PTSD)という診断を受けた。

金教授チームは1月から、京畿道利川市(キョンギド・イチョンシ)の精神保健センターと軍部隊で、屠殺処分に参加した公務員や軍人の中で、PTSDが疑われる患者47人に芸術療法を実施した。PTSDは、耐え難い衝撃的な事件を経験した後に現れる。普通3ヵ月内に発症するが、30年が経過して現れるという報告もある。

金教授は、カウンセリングした軍人と公務員の状態が予想より深刻だったと話す。ストレス検査を実施した結果、100点満点のうち高危険群に属する40点以上が大半だった。高危険群の患者は、過度な不安と心配、不眠症で日常生活が難しく、うつ病につながる可能性が高い。ク氏は、ストレス検査で80点以上が出た。

顔のない人が、鶏の首を片手でつかみ、豚を引っ張ってフォーククレーンに向かって歩く姿が描かれた朴某二等兵の絵「印象的な事件」、豚を埋める穴の下で人々が悲鳴をあげる場面を描いた李某上等兵の絵「焚書坑儒」などは、すべて残忍な屠殺処分作業の衝撃と恐怖が現われている。



woohaha@donga.com