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KSLV−Ⅱ、人工衛星搭載して21年に打ち上げへ

KSLV−Ⅱ、人工衛星搭載して21年に打ち上げへ

Posted May. 27, 2011 07:26,   

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KSLV−IIは、最上段部(3段)に1.5トン級の人工衛星を搭載して同衛星を目標軌道に乗せる任務を帯びている。教育科学技術部は21年に全羅南道高興(チョルラナムド・コフン)の羅老(ナロ)宇宙センターでKSLV−IIを打ち上げることを目標に、計1兆5000億ウォンを投入する計画だ。

韓国航空宇宙研究院(航宇研)は今年2月、KSLV−IIの基礎設計を終えた。滑らかな円筒の上にノーズ(三角錐)を載せ、全体的な形は羅老号に似ている。しかし、サイズは大きくなり、パワー(推進力)も一段と強くなった。

航宇研のチェ・グァンレ発射機体研究本部長は25日、「昨年3月から研究者200人あまりが1年間、電子や熱力、空力、エンジンなど、発射機体各部のサイズを綿密に計算した」とし、「その結果を合計したところ、当初45メートルと見込んでいた発射機体の長さが5メートルほど長くなった」と説明した。打ち上げの際の衝撃などで、各部分が互いに影響し合うことがないよう、余分なスペースを入れた結果、総延長が50メートルに決まったという。総延長が33.5メートルの羅老号より16.5メートルが長くなっている。

地球の重力を振り切って大気圏を突破するためには、エンジンの推進力が重要だ。その中でも発射機体を宇宙へ送り出す最大の力を発揮するのは1段目のエンジンだ。KSLV−IIは、1段目に75トン級の液体エンジン4基を並列に取り付け、総推進力300トンを出せるように設計された。

チョ本部長は、「75トン級の液体エンジンの試作品を製作して燃焼テストを行っている」とし、「回数では計200回あまり、時間では2万秒以上の燃焼テストを行うつもりだ」と語った。2段目には75トン級が、3段目には5〜10トン級の液体エンジンが1基ずつ取り付けられる。

KSLV−IIの全段に液体エンジンを取り付けるのは、羅老号と技術的な面で最も違うところだ。羅老号は1段目が液体エンジン、2段目が固体エンジンで構成された「ハイブリッド」発射機体だ。KSLV−IIは相対的に推進力の小さな固体エンジンを使用せず、液体エンジンのみを使用する。

チョ本部長は、「液体エンジンは、打ち上げ後も点火と消火を繰り返しながら目標軌道に衛星を的確に乗せることができる」とし、「02年にテスト発射を行った科学ロケット3号向けに開発した13トン級の液体エンジンが、30トン級へと発展し、75トン級の開発までに至った」と説明した。

KSLV−IIは21年に1.5トン級衛星を地球の上空600〜800キロの円軌道に乗せることが最優先任務だ。