Go to contents

[社説]サイバー教育時代の到来

Posted July. 26, 2011 07:26,   

한국어

オンラインで大学教育を受けるサイバー大学の学生が、「『昼耕夜読』で払った税金で、高所得層の大学生まで支援する政策は納得できない」として政界の授業料半額推進に反対している。全国20校のサイバー大学の学生25万人のうち約70%が会社員だ。高校卒業後、家庭の事情で大学進学をあきらめ、仕事と勉強を並行している会社員が多い。大学の卒業証書を持っていても急変する職業環境のために再教育の必要性を感じ、複数の専攻で汗を流す人も少なくない。

切実な必要性によって熱心に学ぶサイバー大学の学生たちが、「自分が働いて払った税金でオフラインの大学生が所得水準に関係なく恩恵を受けるのは不公正だ」と感じるのも当然だ。授業料半額ポピュリズムに迎合して、先を争うように税金投入を叫ぶ政治家が傾聴すべき言葉だ。

高麗(コリョ)サイバー大学の金重洵(キム・ジュンスン)総長は、「授業料半額が焦眉の関心事として浮上しているが、我々が直面するより大きな挑戦は、大学教育パラダイムの抜本的な変化だ」と指摘した。21世紀、知識基盤社会が成熟すればするほど、高等教育は科学技術(IT)と融合したオフライン教育に発展するだろう。学問の空間は、講義室を越えてサイバー空間に進化している。このような変化を無視して、年間1000万ウォンに迫る授業料を取って大学の建物を増やすことに没頭する大学は、10年以内に幽霊のような建物だけを残し「遺物」になるという警告だ。

サイバー大学は、IT時代のパラダイム変化に最も素早く適応している高等教育機関だ。学生は必要な科目だけを選択し、選択しただけの授業料を払うため、不誠実な講義が足を踏み入れることは難しい。それも1単位あたり5万〜8万ウォンと、オフライン大学の「半分の半分」の授業料だ。高齢化社会になり、サイバー大学で新たに職業教育を受け、人生二毛作、三毛作をする人も増えている。シルバー産業に集中する漢陽(ハンヤン)サイバー大学シルバー産業学科やデジタルソウル文化芸術大学シルバー療養産業学科、外食産業のための慶熙(キョンヒ)サイバー大学外食農水産経営学科、世宗(セジョン)サイバー大学外食創業フランチャイズ学科も人気だ。高麗サイバー大学は、米国のケアギビング専門研究機関のRCIと協定を結び、ケアサービス専門教育課程を設置した。

ITの発達とグローバル化の拡散により教育のパラダイムが変わりつつある状況で、サイバー大学は未来高等教育の生きた代案だ。政府の大学支援も、未来ビジョンに集中しなければならない。教育の未来を考えず、票になることだけに神経を使う政界の反省が伴わなければならない。