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在米韓国人らがFTAの早期批准を求めて米議員らを説得

在米韓国人らがFTAの早期批准を求めて米議員らを説得

Posted July. 29, 2011 07:14,   

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27日午前、米ワシントン市内のキャノン下院ビルの前は青色一色だった。「韓米FTA即時批准(Approve it now KORUS FTA)」という文字が書かれた青いTシャツ、カバン、バッジを身につけた在米韓国人約100人が建物の前に集結した。在米韓国人らは、ニューヨーク有権者センター、ニューヨーク韓人会、ニューヨーク韓国人職能団体協議会の主催で、ニューヨークで大型バス2台を貸し切ってここに集まった。ロサンゼルス、ボストン、ダラス、アトランタなどから数時間かけて直接車を運転して合流した人も多かった。

政府負債限度増額交渉で、米議会の8月の韓米自由貿易協定(FTA)批准が難しくなった状況で、在米韓国人らがワシントンの議会を訪れ、早期批准を求めるキャンペーンを始めたのだ。建物の前を通り過ぎる議会関係者らは、「韓米FTA議会批准要求の草の根ロビーの日(Grassroots Lobby Day for the KORUS FTA)」という大型プラカードを掲げたキャンペーンに関心を持って見ていた。

「韓米FTA批准草の根連合」の李ジョンシク共同代表は、「米国内の雇用創出に大いに貢献するFTA批准をこれ以上遅らせてはならない」という声明書を読み上げた。

下院共和党の「コリア・コーカス」を率いるダン・バートン議員(インディアナ州)と民主党の重鎮、エニ・ファレオマバエガ議員(サモア)は現場に来て、在米韓国人らの声を聴き、質問に答えた。バートン議員は、「政府負債交渉のために、韓米FTAが先送りにされているのが事実だ」とし、「ジョン・ベイナー下院議長にFTAが迅速に妥結するよう求める」と約束した。

さらに、在米韓国人らは本格的な行動を開始した。彼らは1組に3〜5人ずつ15組に分かれて、キャノン、レイバーン、ダークセン議会ビルを訪れ、上下院議員室を訪れた。説得の効率性を高めるために、地元議員を訪れる戦略を展開した。有権者のパワーを見せるということだ。記者が3時間同行したチームは、テキサス州下院議員8人を集中攻略の対象とした。訪問議員の中には下院のFTA所管常任委の歳入委貿易小委員会のキャビン・ブレディ委員長(共和)も含まれていた。訪問時間に下院の予算関連修正案の投票セッションが行われ、議員に直接会うことはできなかったが、FTA担当補佐官は、在米韓国人訪問団の説明を注意深く聴いた。議員室は、訪問団の連絡先を求め、FTAの進行状況を伝えると約束した。

面談の結果、共和党議員らは早急なFTA批准に積極的に賛成する一方、民主党は貿易調整支援(TAA)制度の延長案との関連を考慮し、若干時間が必要だという見解の相違を見せた。アトランタから10時間運転して参加したチョン・ジェウさん(貿易業)は、「有権者がどのように政策決定過程に参加できるのか直接目で確認することができた」と話した。

ニューヨーク有権者センターの金ドンソク常任理事は、「韓米FTA議題が先送りにされたのには、草の根の声が議会に伝えられなかった面も大きい」とし、「私たちは、米国で税金を払う韓国系米国人であるため、議会を堂々と訪れ、FTA批准を求めることができた。9月に批准されるには、納税者が積極的に声を出さなければならない」と強調した。



mickey@donga.com