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北朝鮮大学、今年の新入生募集せず 在学生は建設現場に投入

北朝鮮大学、今年の新入生募集せず 在学生は建設現場に投入

Posted August. 05, 2011 08:21,   

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事実上休校状態にいる北朝鮮の大学が、今年は新入生も殆ど募集しなかったという。

北朝鮮の大学生たちは、来年に予定している「強盛大国」建設の一環として、最近「平壌(ピョンヤン)10万戸建設」事業に大量に動員され、正常な授業を受けられていないという。

先週、北朝鮮を訪問したロシア科学アカデミーのゲオルギー・トロラヤ韓国研究所長は4日、米政府系放送局のラジオ・フリー・アジア(RFA)に対して、「北朝鮮で大学を数ヵ所見てきたが、今年は新入生をもらっていないと話していた」とし「訪問した大学だけじゃなく、殆どの大学が同じ状況だと聞いた」と話した。

トロラヤ所長は「大学生たちは建設現場に駆り出されて大学にはいなかったし、教授たちが高校生たちを対象に特別授業を行っていた。大学生たちが1年近く教育を受けることができなければ、北朝鮮の専門人材の知的能力が落ちるだろう」と憂慮を示した。その上で「丹念に専門知識を習得するべき学生たちが、頭脳を開発しないで単純労働に投入されるのは、本人たちだけでなく国にとっても損失だ」と話した。

これに先立って英国のピーター・ヒューズ駐北朝鮮大使も先月初め、「平壌の大学生たちが12年4月まで平壌付近の建設現場に動員されている」と伝えた。

こうした中、中国の官営マスコミは、平壌に住宅3万戸が完成したと報道した。人民日報の姉妹紙、環球時報が運営するウェブサイト「環球網」が2日報じた。同サイトは、高層マンションの外観と居間、キッチンなどの写真20枚余りを公開した。5万世帯を新たに建設中で、来年にはさらに建設する住宅規模が全部で100万平方メートルに上るだろうと伝えた。

これに対して韓国政府関係者は、「われわれが把握している内容と(中国メディアが伝える)完成した住宅規模との間に余りにも差が大きい」と言い、「北朝鮮は経済難のために財源を確保できず、目標を1割水準の1万戸水準まで下げたと聞いている」と話した。



lightee@donga.com