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願書を出せば「合格」、授業を聴けば「A」 経営不振大学の実態が明らかに

願書を出せば「合格」、授業を聴けば「A」 経営不振大学の実態が明らかに

Posted August. 22, 2011 03:07,   

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入学願書を出しさえすれば100%合格を保証し、受講さえすれば単位「A」を与える大学がある。新入生が集まらなければ学科をなくし、科の看板を変えて新入生を募集する。新設学科の教授が学生を集めることができなければ、採用を取り消す。

09年に「経営不振私立大学」の判定を受けた全羅北道金堤市(チョルラプクト・キムジェシ)の碧城(ピョクソン)大学の実状は、学習塾と大差なかった。これは、東亜(トンア)日報が21日に単独入手した同大学の06年から10年までの経営コンサルティング資料に表れていた。コンサルティングは、韓国私学振興財団の依頼で韓国生産性本部が実施した。

●「晩学徒は王」単位の大盤振る舞い

同大学の新入生補充率は66%(09年基準)。全羅北道の別の専門大学(81〜100%)よりも低い。16の学科(昼・夜間23課程)のうち5学科の昼間課程に新入生が1人もいない。キャンパスが2つあるが、講義室の半分が使われていない。昼間は全講義室の80%が空いている。

高校の卒業証書があれば合格だ。歯科衛生科を除くすべての学科が面接で新入生を100%選んだ。単位もあまい。専攻科目の受講生の67%が「A」単位だった。全国の専門大学の平均45%より20ポイント以上高い数値だ。教養科目の単位の大盤振る舞いは深刻だ。教養科目の単位「A」の割合は75%(専門大学平均44%)だ。

入学も簡単で、単位も容易に取れるので、在学生の大半が30代を過ぎた晩学徒だ。高校を卒業して大学に入学した学生は12%にすぎない。20代は22%だけだ。在学生の80%が30〜50代で、ほとんどが授業に出席できない会社員だ。

大学関係者は「(学生が)自分たちが学校をもうけさせているのだから、いい単位を与えて当然だと公然と要求する。学校も最大限便宜を図るよう指示する。この大学では晩学徒は王だ」と強調した。

●「教授はカモ」、新入生を集めなければ解雇

晩学徒が「王」なら、教授は「カモ」だ。学科は16科あるが、専任教員(専任講師、助教授、副教授)は22人にしかいない。3つの学科は教員がはなからいなかった。電算統計の教授が、社会福祉カウンセリングと授業を担当するなど、7学科で教授の専攻と学科が一致しなかった。専攻がかわる時に適用する原則もなかった。

教授評価の基準はただ一つ。新入生の誘致能力だ。大学が12年の適用を目標に推進中の教授成果年俸制の評価指標でも、最も大きな比重を占めるのは新入生補充率だ。

新設学科の教授採用の時、「定員を確保できなければ採用を取り消す」という条件がつけられた。既存の教授らも負担は大きかった。20〜25人の新入生が確保できなければ閉科の決定が下され、教授は学校を去らなければならないためだ。登録を終えた合格生がいても、定員に満たなければ閉科になる。教授が「足に汗をかく」ほど新入生の誘致に専念する理由だ。

●教科部は無策傍観

教育に投資をすることもない。財団転入金は0ウォンだ。不振大学と判定された後も変わっていない。最近3、4年間に購入した教育資材は机と椅子がすべて。90年代半ばに建てられた講義棟は管理・補修されず、老朽化していた。キャンパスにはコピー室や書店、保健室もなく、昼間課程の在学生は不満を爆発させている。

教育科学技術部(教科部)が取った措置は、コンサルティング費用2億ウォンを支援したのがすべて。国庫が投入されたにもかかわらず、事後管理はなかった。コンサルティングの結果をもとに、大学側は今年6月、△教授の採用、△施設投資の増大、△キャンパス1つを処分することを核心内容とする構造調整案を提示したが、実現の可能性が低いと指摘されている。教科部は年末に退出させるかどうか決定する計画だった。しかし最近、大学構造改革委員会の不振大学選定が重なり、かえって寿命が延びた。



sorimoa@donga.com