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韓国IBM、採用時にゲイやレズビアンなど性的少数派に加算点

韓国IBM、採用時にゲイやレズビアンなど性的少数派に加算点

Posted September. 24, 2011 03:04,   

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「書類選考時、性的マイノリティ(GLBT)に加点の特典を与えます」

ある就業ポータルサイトに公開された韓国IBMの新入社員採用広告に書かれた文句だ。ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスジェンダーなど「性的少数派」に入社選考で加算点を与えるという内容だ。これまで性的少数派を差別しないという採用原則を公開する企業は多かったが、韓国IBMのように彼らを積極的に採用するため、加算点を与えるとする企業はめったになかった。

しかも、これはグローバル企業のIBM内でも初めての試みだ。米国のIBM本社か他の地域の支社でも韓国IBMのように加算点を与えるところはない。海外では社会的に自分の性アイデンティティを公開するのが相対的に負担が少ないと受け止められるが、韓国ではまだ勇気の要ることなので、加算点を与えると言う。会社側は、入社志願の書類に性的少数派であることを表示する欄を別に作っていないが、志願の過程で電子メールで自分の性アイデンティティを知らせてくると、加点を与えると説明した。

会社側は、このような制度を導入した契機について、「組織構成員が多様になるほど、生産性がさらに高くなるものだ」とし、「性的少数派の他にも社員を採用する時、いつも多様性を重要視するのがIBMの採用哲学だ」と説明した。

実用的な理由も働いた。会社に入社した性的少数派が自分のアイデンティティを隠そうと努力することに精を出すと、生産性が落ちるしかないということだ。会社側は、「IBMグローバルのケースを見ると、性アイデンティティを公開的に明らかにするほど、業務集中度が高くなったという調査結果がある」と説明した。そしてもう一つの理由があった。韓国IBMの関係者は、「実際、性的少数派の中に創意的で有能な人材が統計的にさらに多いということも考慮した」と話した。



sanhkim@donga.com