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[社説]「天安艦」を政府の責任と言う朴候補は正常か

[社説]「天安艦」を政府の責任と言う朴候補は正常か

Posted October. 12, 2011 02:59,   

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朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長候補は10日、寛勲(クァンフン)クラブ討論会で、「哨戒艦『天安(チョンアン)』沈没が北朝鮮の犯行だと考えるか」という羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)ハンナラ党候補の質問に、「私は北朝鮮の犯行だと信じている」としながらも、「李政府が北朝鮮を刺激し、将兵が水葬される結果を招いた」と付け加えた。朴候補は、「(北朝鮮の犯行に)疑問を提起する人もかなりいる。その人々のせいにするよりも、(政府が)なぜ信頼を失ったのか省察する姿勢が必要だ」とも述べた。

昨年3月の天安艦事件に対する最も極端な見解は、北朝鮮の犯行であることを認めないことだ。北朝鮮の犯行という政府の発表は信じられないという主張もある。朴候補のように、北朝鮮の犯行であることを認めながら、韓国政府が原因を提供したといった内容を主張する人もいる。朴候補が北朝鮮の犯行であることを認めながら、韓国政府にその責任を転嫁したことは、左と右の票心を同時につかもうという二重プレーだ。天安艦46勇士が嘆いていることだろう。

朴候補は昨年11月、北朝鮮の延坪島(ヨンピョンド)砲撃後、あるメディアとのインタビューで、「北朝鮮を刺激して韓国が得るものが何なのか疑問だ。北朝鮮はどんなやり方でも報復してくる。これに報復しようがしまいが、いずれも韓国に損ではないか」と述べた。北朝鮮の延坪島砲撃は、韓国領土に対する明白な挑発だ。北朝鮮が核開発をし、金剛山(クムガンサン)で観光客を殺害し、民間人居住地域に砲撃しても、北朝鮮を刺激してはならず、息を殺してじっとしていろということか。危険この上ない安保思想だ。

朴候補が祖父の弟の養孫になり、「父先亡 独子(父と死別した一人息子)」規定により8ヵ月間の防衛兵勤務(村役場勤務)をしたことも明快ではない。朴候補が行方不明の祖父の弟と養孫縁組をして、朴候補と朴候補の兄が「独子」になり、兵役義務を6ヵ月間の防衛兵勤務で終えた。代が絶えた祖父の弟の法事をすることが目的なら、戸籍を変える必要はなく、家系図に載せるだけで十分だった。

朴候補はこれまで、著書などに「1975年ソウル大学法学部に入学し、除籍になった」としている。しかし朴候補は、ソウル大学社会系列に入学し、1年の時に除籍され、学科を選択していない。にもかかわらず朴候補は、「ソウル大学法学部除籍」という略歴を直そうとしなかった。朴候補は、自分に向けられる疑惑について、説明することは説明し、誤りは認めて謝罪することは謝罪しなければならない。特に、国と国民を危険にさらす恐れがある安保に関しては、慎重な発言が求められる。