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[社説]「新種不正選挙」選管ホームページを攻撃、容認できない

[社説]「新種不正選挙」選管ホームページを攻撃、容認できない

Posted December. 03, 2011 07:18,   

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ソウル市長補欠選挙など10・26再補欠選挙の当日に起こった中央選挙管理委員会のホームページに対するDDoS攻撃(分散型サービス拒否攻撃)に、ハンナラ党議員室の職員が関与していたと警察が発表した。崔球植(チェ・グシク)議員室で9級秘書として勤務するK容疑者が選挙前日の夜、ホームページ製作会社を経営する知人のG容疑者に中央選管ホームページの攻撃を依頼した。フィリピンにいたG容疑者は、韓国にいる会社の職員に指示し、約200台のゾンビPCで攻撃を実行したと警察は見ている。

中央選管ホームページは、選挙当日にDDoS攻撃を受け、午前6時15分から8時32分までの2時間以上、アクセスができなくなった。このため、投票所の変更を確認しようとした多くの若い会社員が投票に支障を来たしかねない事態が起こった。このような疑惑が事実である可能性が高いことが明らかになったわけだ。しかし、実際にホームページを攻撃した当事者とは違って、犯行を指示したとされるK容疑者は、容疑を否認している。警察は徹底的な捜査で、犯行の動機と背後を究明しなければならない。

崔議員は選挙当時、ハンナラ党の羅卿瑗(ナ・ギョンウォン)候補陣営の広報企画本部長を務めた。このため、野党陣営は、事件の背後にハンナラ党が組織的に関与したのではないかという疑惑を提起している。崔議員は、「もし私が事件に関与したという事実が明らかになるなら、直ちに議員を辞職する」とし、関係性を否定した。崔議員が議員辞職まで取り上げたのは、今回の事件がそれだけ重大だということだ。崔議員とハンナラ党は捜査に積極的に協力しなければならない。K容疑者の犯行と確認される場合、たとえ崔議員とハンナラ党が直接関係がなかったとしても、道義的責任を負って当然だ。

選挙当日、中央選管ホームページのほかに、野党陣営の朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長候補のホームページも、午前1時47分〜1時59分、午前5時50分〜6時52分の2度にわたって攻撃を受け、つながりにくくなった。この事件も、中央選管ホームページ攻撃と関係がある可能性を否定できない。

最近は、選挙管理と選挙運動の多くがインターネットを通じて行われる。これを妨害したり運営に支障を与えることは、新種の不正選挙に該当する。今回の事件も、自党に不利な有権者の投票を妨害した行為に当たる。中央選管の誤りも大きい。この機に選管のコンピュータとホームページのセキュリティを強化する必要がある。