Go to contents

金正恩体制への不安感、数々の噂で株式市場混乱

金正恩体制への不安感、数々の噂で株式市場混乱

Posted January. 07, 2012 07:23,   

한국어

北朝鮮体制への不安感が韓国を揺るがしている。

北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記死後、北朝鮮内部のクーデタ説、寧辺(ヨンビョン)核爆発説などが相次いで流れ、年明け早々から株式市場が混乱するなど、北朝鮮情勢に絡む不安心理が一瞬にして広がる様相だ。若過ぎるうえ、国政運営の経験がない金正恩(キム・ジョンウン)労働党中央軍事委員会副委員長(30)体制の北朝鮮を、外部で憂いの眼差しで見ていることを物語る。

6日の午後2時頃、証券街ではメッセンジャーなどを通じて「日本共同通信によると、午前11時頃、北朝鮮寧辺の軽水炉が爆発し、高濃度放射性物質が流出した」という噂が急速に広がった。この物質がソウルに流れ込んでいるという話も出回った。

これを受け、総合株価指数(コスピ)は取引時間中に2%以上急落し、1824ポイントまで下がったが、最終的には前日より20.60ポイント(1.11%)下落した1843ポイントで取引を終えた。

噂が広がると、国家情報院、国防部、統一部などの関係機関が真相把握に乗り出したが、事実無根であることが判明した。共同通信も、同様の報道をしてないことが確認されている。

金融当局は、この噂が広がる過程で、相場操作勢力が関与した可能性があるとみて、警察に捜査を依頼した。噂が流れた時点から、プットオプション(株価が下がる時収益を得る派生商品)を利用して不当利益を得た勢力があるのか、動向を綿密に確認することにした。昨年12月27日も、「金正恩が死亡し、中国軍が北朝鮮に派遣された」という噂が広がった経緯がある。

周辺国も、「金正恩の北朝鮮」を不安なまなざしで注視している。4日には北朝鮮クーデタ説が中国版ツイッターの「微博」などを通じて広がった。「数時間前(北朝鮮で)クーデタが起きた。誰かが金正恩と北朝鮮の国営テレビを掌握した」という内容だった。当時朝鮮中央テレビは、正常運営されるなど根拠のない話だった。しかし、韓国国民は、「もしも」という気持ちから神経を尖らせている。

金正恩体制が安定している印象を内外に与えるまでは、このようなハプニングは繰り返されそうだ。金榕鍱(キム・ヨンヒョン)東国(トングク)大学教授は「北朝鮮は金正恩体制を早期に構築するため、権力を再編しなければならない局面に直面している」とし「デマが作られやすい環境にあるだけに、当面は色々な噂が引き続き流れるだろう」との見方を述べた。



will71@donga.com redfoot@donga.com