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[社説]朴熺太国会議長は辞任して捜査を受けるべきだ

[社説]朴熺太国会議長は辞任して捜査を受けるべきだ

Posted January. 10, 2012 06:48,   

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与党ハンナラ党の高承徳(コ・スンドク)議員が、08年の全党大会の時に現金の入った封筒を配った当事者として朴熺太(パク・ヒテ)国会議長陣営を挙げた。高議員は検察で、「300万ウォンが入った封筒の中に『朴熺太』と書かれた名刺が入っていた」と述べた。朴議長は、現金入り封筒を渡した事実を否定しているが、高議員の供述が具体的なので、ただ否定したからといって終わるものではない。このままでは、立法府の首長が在任中に検察の取り調べを受ける初の事態が起こる可能性がある。

高議員は9日、記者会見で、「紙袋には同じ様な黄色の封筒がぎっしり入っていた。議員室を回って、金を配ったと見るのが正しくないだろうか」と述べた。当時、朴熺太候補陣営の関係者が、ソウル地域の党員協議会(党協)事務局長30人に50万ウォンずつ計2000万ウォンを渡したという証言も出ている。検察は、朴議長の取り調べに備えて、ソウル中央地検公安1部を含む4つの部署に捜査チームを拡大・構成した。捜査範囲を高議員事件に限定しない考えとみられる。

朴議長は、当時院外の人物だったので、高議員ら現役議員に接触することに限界があったと主張する。しかし、親李の主流陣営が党の安定的な運営のために組織的に朴熺太氏を代表にしようというのが、当時のハンナラ党のムードだった。検察は、地位の上下を問わず厳正に捜査し、真相を究明しなければならない。国会議長は、立法府の首長であり、国会権威の象徴である。どの国会議員よりも道徳性に一点の疑惑があってはならない理由だ。現職議長の検察捜査が秒読みに入った状況そのものが、立法府全体の不名誉となりかねない。

朴議長は今年の新年の演説で、「『終勤如始』という言葉のように、最後まで最初のときのように誠実に最善を尽くし、国民和合と国論統一の中心になる」と述べた。朴議長は、平素から私的な席で第13代国会に初めて足を踏み入れた当時、自分も「若い血」に挙げられたと振り返った。朴議長は、検察高級職を経て、法務部長官を務めた法律家出身だ。国会議長の威厳を考えるなら、約4ヵ月残った議長の任期に執着せず、議長を辞任した後、堂々と検察の捜査に応じることが、初心に恥じない方法だ。

民主統合党の李ヨンソン共同代表も、1・15民主党全党大会の候補者の金入り封筒配布疑惑に対して、必要ならば検察に捜査を依頼することを明らかにした。野党だからといって例外はない。与野党を問わず、金のにおいが漂う旧態政治と決別してこそ、国民の心を取り戻すことができる。