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グーグルアースを超える立体的地理情報、国土部の「Vワールド」がサービス開始

グーグルアースを超える立体的地理情報、国土部の「Vワールド」がサービス開始

Posted February. 02, 2012 08:29,   

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サイトに接続したら、宇宙から眺めた青い地球が浮かんでいた。マウスで拡大したら、次第に細密な地形が現われ始めた。アドレス表示窓にソウル江南区(カンナムグ)と入力したら、瞬時に超精密3次元(3D)の航空写真が現われた。マウスで360度回してみたら、まるで実際の街角に立って見回しているような気さえした。1日、国土海洋部がサービスを始めた韓国型3D「空間情報オープンプラットフォーム」である「Vワールド(Visual−Virtual World)」のことだ。

Vワールドが提供する情報の質はグーグルより一段階高い。グーグルは衛星写真を基盤にしているため、接近すると解像度が落ちる。街角が見られる「ストリートビュー」も実際に現場写真を撮って見せる水準に過ぎない。Vワールドはより立体的に街角と地形を確認できる。また、「周りを見る」では建物周辺の通りを立体的に、「景観を見る」では建物の屋上から見た周辺の景色を確認できる。

建物の名称など、基本情報だけが提供されるグーグルとは違い、Vワールドでは特定の建物をマウスで選択すると、建物の名称、用途、高さや面積など、多様な情報を一目で見ることができる。公示地価をはじめ、土地用途や開発制限区域に当るかどうかなど計11種類の情報も確認できる。

国土海洋部はVワールドサービスを通じ、民間企業が付加価値を高めた多様な空間情報事業を展開できるものと期待している。情報技術(IT)とモバイルの発展で、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)やスマートフォンなどで空間情報の活用が飛躍的に増加している点を念頭に置いた措置だ。世界の空間情報産業は先端技術と融合し、市場規模が2010年の740億ドル(約83兆ウォン)から2015年には1250億ウォンドルが見込まれ、年平均11%の高い成長が予想される未来有望な産業分野だ。

国土情報が3Dで構築され、これが室内空間情報まで拡大すれば、これらを活用したサービスは無限に広がるものと見られる。たとえば、マイホームを購入する際、手間をかけなくても階別に内部構造が見られる上、眺望や採光まで予め確認することができる。デパートと大型マートの売場の内部や陳列台を3Dで具現すれば、自宅にいながらにして実際の売場で買い物をするようなバーチャルショッピングを楽しむことができる。

災害や災難予防にも活用できる。救助活動時に消防士の位置追跡を通じ、遠隔で状況措置をすることで人命被害を減らすことができる。都市再整備など都市計画を策定する際も予め完工現場を見ながら、シミュレーションできる。この他、3D博物館サービス、サイバー文化遺産踏査、アバターを利用したサイバー総合相談室など、多様なサービスを提供できる。

国土部の関係者は、「ワンマン企業やベンチャー企業などを中心に新しいビジネスができ、2020年までに6万件の雇用創出が期待される」と語った。政府のオープンプラットホームを活用すれば、グーグルが掌握している国内空間情報市場でも情報独立が可能になると期待される。



redfoot@donga.com