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「旺載山」事件、4被告に懲役5〜9年を宣告

「旺載山」事件、4被告に懲役5〜9年を宣告

Posted February. 24, 2012 08:11,   

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北朝鮮労働党225局(旧対外連絡部)の指令により、韓国で暗躍した容疑で起訴されたスパイ組織「旺載山(ワンジェサン)」の構成員4人に、懲役5年から9年の実刑が言い渡された。

ソウル中央地裁刑事合議24部(廉基昌部長判事)は、「旺載山」の総責任者とされるキム・トゴン被告人(49)らに対する国家保安法違反(反国家団体構成等)事件の1審の判決公判で、キム被告人に懲役および資格停止9年を言い渡した。また、仁川(インチョン)地域担当のイム被告人(47)と政界とソウル地域担当のイ被告人(49)には、懲役および資格停止7年を、財政支援担当・対外連絡責任者のイ被告人(44)には、懲役および資格停止5年をそれぞれ言い渡した。宣伝普及担当のユ被告人(47)は、懲役2年、執行猶予3年が宣告された。

裁判所は、「捜査機関が確保した北朝鮮指令文、北朝鮮工作員との海外での協議の様子が写った写真などの証拠によって、スパイ容疑などの有罪が認められる」と明らかにした。さらに、「証拠が捏造されたという情況がないにもかかわらず、被告人が根拠もなく捏造された事件だと主張することは、真実を隠すためであり、社会の分裂と混乱を助長する態度だ」と強調した。

ただ、裁判所は、彼らのスパイ疑惑は認めながらも、反国家組織「旺載山」を構成した容疑に対しては無罪と判断した。裁判所は、「組織構成の立証に、被告人らの元仲間であるチョ氏の証言が主な役割を果たしたが、チョ被告人は90年代半ばにすでに被告人と関係を断っているため、公訴事実どおり05年後半(7月から12月)に旺載山が構成された証拠になると見ることはできない」と判断した。また、一部国家機密探知および収集容疑についても、「収集された情報が機密価値を持った情報であると見ることはできない」として無罪を言い渡した。

被告人の家族は裁判が終わった後、「旺載山という組織を構成したことが無罪と言い渡されたことは、検察の政治的な捜査が誤りだったことを明らかにした。有罪については同意できないので、控訴する」と述べた。

検察は昨年8月、彼らを拘束・起訴した後、今年1月、キム被告人に無期懲役を、その他の被告人に対しては、12年と15年の刑を求刑した。



sunggyu@donga.com