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北朝鮮、高官を「脱北逮捕要員」として中国に派遣

北朝鮮、高官を「脱北逮捕要員」として中国に派遣

Posted February. 25, 2012 07:28,   

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中国による脱北者の強制送還問題が世界的な問題として浮上する中、北朝鮮労働党中央委員会が13日に脱北者を捜査する要員29人を中国に公式に派遣していたことが分かった。捜査要員は中国公安と協力して来月15日までの1ヵ月間を「脱北者集中逮捕期間」と定め、すでに活動を始めているという。一方、今回逮捕された脱北者31人は8日から12日に中国で逮捕され、北朝鮮への送還反対の世論が韓国で本格的に起こったのが14日以降であることから、北朝鮮の動きが今回の一連の件と関係があるものとみえる。

中国公安の高官は24日、「要員が派遣されたのは、延吉、敦化、長春、瀋陽、北京、昆明など脱北者が韓国に移動する経路にある6都市で、主に駅やバスターミナルなど公共交通の要衝地に常駐している」とし、「延吉の東北亜ホテル前のバスターミナルでも、すでに数日前から北朝鮮要員が公安とともに立ち、脱北者とおぼしき人を取り締まっている」と伝えた。さらに、「北朝鮮労働党中央委から要員が派遣されるのは非常に異例であるうえ、中国公安が彼らの指示どおり動かざるを得ないほど権限も強大だ。彼らに逮捕された脱北者は、生き残る可能性がほとんどない」と付け加えた。

中国にはすでに脱北者になりすました保衛部要員が相当数活動しているという。しかし、今回は、非公式的に要員を派遣して脱北者を逮捕していた慣行ではなく、北朝鮮要員が中国に合法的に常駐して秘密要員を指揮し、公安と脱北者の共同捜査作戦を行うことに意味がある。また、中国が北朝鮮の脱北者捜査に以前よりも積極的に協力していることもうかがえる。

また、別の中国公安消息筋は、「瀋陽駐在の北朝鮮領事館が最近、韓国内で注目されている脱北者について、北朝鮮住民であることを確認し、北朝鮮への送還を公式に要請する書類を24日に発送した」と伝えた。北朝鮮領事館が逮捕された脱北者の送還を中国に公式に要請する書類を発送したことは異例のことだと、同消息筋は伝えた。これまで公安は、脱北者を逮捕すればひとまず無国籍者として扱い、北朝鮮から来たという供述があれば、北朝鮮領事館に確認を要請した。公安の規定による手続きだが、北朝鮮領事館がこのような要請に応じることはほとんどないという。しかし、今回逮捕された脱北者の送還を中国に公式に要請したことで、現在公安に拘留されている脱北者の命がより危ぶまれることになった。

一方、別の消息筋は、最近問題化している脱北者のうち3人あるいは9人がすでに北朝鮮に送還されたという一部の報道について、「現在、皆そのままいると確認されている」とし、「中国当局は、脱北者の送還を最大限自制し、世論の推移を見ている」と伝えた。



zsh75@donga.com