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首都圏で中国産コメ、放射線への不安で大手スーパーが販売へ

首都圏で中国産コメ、放射線への不安で大手スーパーが販売へ

Posted March. 10, 2012 07:55,   

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中国産コメが、日本首都圏の家族の食卓に上がる。日本産のお米に比べ、格安な上、原発事故後、放射線汚染を巡る恐怖が広まっているからだ。中国産食べ物の衛生問題に敏感な日本で、一般消費者らを相手に、中国産コメを販売するのは、異例のこと。

9日付の朝日新聞によると、日本の大手スーパーチェーンの西友は10日から、東京や千葉などの首都圏周辺149店で、中国産米の販売に乗り出す。中国吉林省で、輸出向けではなく内需向けに栽培されたお米だ。そのため、5キロ入りが1299円(約1万8000ウォン)と、最も安い日本産よりも30%ほどさらに安い。西友は、東日本大震災の影響を受け、安価な米の確保が難しい上、長い景気不況により、格安米への消費者需要が増え、中国産コメの販売に踏み切ったと明らかにした。

日本では1993年、記録的な不作に見舞われ、大手小売メーカーが、タイ産米を一時輸入・販売したことがあるが、その後は、飼料向けではない一般向けの米輸入はほとんどなかった。

日本の農業界は、今回の中国産お米の輸入で、閉鎖的な日本の農産物市場が開放されるきっかけになるのではと、神経を尖らせている。日本政府は、輸入米に高い関税をかけ、一般輸入を制限する代わりに、政府が年間77万トンの米を輸入し、家畜の餌や加工用として供給してきた。米栽培農家の保護のため、一般向け米の輸入はできるだけ自粛してきたのだ。

しかし、原発事故後、農作物の放射性セシウムの汚染問題が浮き彫りになり、外国産お米への拒否感も大幅に薄らいでいる。そのため、日本の農業団体は、「安価な中国産コメが、日本国内で好評を受ければ、高い関税をかけ、輸入を食い止めてきた日本の政策は変わりかねない」と緊張している。



changkim@donga.com