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犯人はコ・ウォンイル氏? 家族が次々と亡くなり精神的に不安定か

犯人はコ・ウォンイル氏? 家族が次々と亡くなり精神的に不安定か

Posted April. 04, 2012 05:47,   

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オイスコ大学の銃器乱射事件の犯人が韓国系米国人のコ・ウォンイル氏(43)であることが明らかになり、犯行の動機に関心が集まっている。

事件を捜査している担当警官のハワード・ジョーダン氏は、「まだ動機は把握できていない。捜査の結果が出るまでは時間がかかりそうだ」と話した。今のところ、精神的異常や恨みによる復讐などの可能性が有力だ。

これに関連して地元メディアは、コ氏が昨年、母親と実弟を相次いで亡くすなど辛い思いをしていると伝えた。母親のキム・オクチョルさんは、オークランドに住んでいたが、昨年、韓国に帰ってから亡くなった。実弟のコ・スワンさんは、米陸軍で下士として服務したが、昨年3月、バージニアで訓練中に交通事故で死亡したという。父親のコ・ヨンナムさん(72)も、オークランドに住んでいたが、最近引っ越したと、隣人たちが伝えた。

このような家族の不幸が、コ氏の衝撃的な犯行に一定の影響を与えた可能性が高いと見られる。コ氏には、コ・スグォンという名のもう一人の兄弟がバージニアに住んでいるが、メディアの電話取材には応じていないと、オークランド・トリビューン紙が報じた。USAドゥデーによると、コ氏は、犯行直後に父親に電話をかけ、犯行について打ち明け、父親は、この内容を警察に通報したという。

裁判記録によると、コ氏はカリフォルニアへ引っ越す前、バージニア州スプリングフィールドとヘイズに住んでいた。バージニア州に住んでいたときは、狩猟や釣りの免許を持っていて、軽い交通違反のほかには、これといった犯行の記録はなかった。だが、借金を返せず、マンションから追い出された記録があった。バージニア州ヘイズのマンションから退去されたとき、1300ドルの家賃を払っていないことや、2万3000ドルの税金を滞納したことが記録に記されていた。

コ氏は、犯行直後に市民権者と伝えられたが、韓国国籍の永住権者である可能性があり、サンフランシスコの韓国領事館が正確な身元情報の確認を急いでいる。警察は、事件発生から1時間後にコ氏を検挙したが、英語での意思疎通が不可能だったため、韓国人の通訳を呼んだという。

コ氏が通ったオイコス大学は2004年、韓国系米国人のキム・ジョンイン牧師が設立した神学中心の私立大学で、キム牧師は現在、同大学学長を務めている。カリフォルニア州オークランド国際空港付近に位置する同大学は、神学、音楽、看護学、東洋医学、英語教育などの学科を開設している。教授と教職員の40人あまりが在職しており、学生は200人程度という。

とくに同大学には、留学生と現地の韓国系米国人の学生が多いという。子どもの留学に付き添いで渡米した「雁のママ」も入学させ、ビザなど滞在身分の問題も解決しているという証言もある。しかし、コ氏が通った看護学科は、定員が30人で米国永住権者以上に入学資格を制限している。同大学の関係者によると、同学科は、すべての授業が英語で行われ、韓国系学生が他の学科に比べて相対的に少ないという。

同大学のホームページによると、同大学は霊的なクリスチャンリーダーの養成を設立の目的としており、そのために学生と牧師、教師、教会指導者を教育しているという。同大学は、米教育省の認可大学リストには登録されていないが、営利目的の職業学校として認可を受けているという。オイコス(oikos)は、古代ギリシャ語で家や家庭、家族のことを意味する。