Go to contents

韓EU間FTAで3%の関税が撤廃されたブレント油を初輸入

韓EU間FTAで3%の関税が撤廃されたブレント油を初輸入

Posted April. 21, 2012 07:43,   

한국어

韓・欧州連合(EU)間自由貿易協定(FTA)の発効を受け、欧州産原油に適用されてきた関税が撤廃され、国内製油会社各社は史上初の北海産ブレント油輸入に乗り出している。米国によるイラン制裁を受け、ブレント油の輸入が伸びるものと見られる中、これまで、国内原油輸入の80%以上を占めていた中東産ドバイ油への依存度が減るだろうという見方も出ている。

20日、企画財政部と製油業界によると、GSカルテックスは昨年7月、韓EU間FTAの発効から最近まで、計2度に渡り、400万バレル以上のブレント油を輸入した。国内最大手の製油会社であるSKイノベーションも同様に、ブレント油の輸入を検討している。

ブレント油は、ドバイ油に比べ不純物の含量が少なく、精製コストなどがより少なくかかる一方、価格が高く、運送コストが多く掛かり、これまで、国内製油会社各社の輸入リストから外されていた。

製油会社各社が高品質のブレント油の輸入に乗り出したのは、韓EU間FTAを受け、ブレント油にかけられていた3%の関税が撤廃された上、不安定な中東情勢を受け、ドバイ油の価格が上昇し、ブレント油との価格差が縮まっているからだ。

実際、昨年初頭、ブレント油の先物市場価格は、ドバイ油より1バレル=6ドルほど高かったが、19日現在、ブレント油は1バレル=118ドル、ドバイ油は1バレル=116.98ドルと、価格の差が1.02ドルへと縮まっている。特に、原油の3%の輸入関税は、一部の運送費を含めて価格が付けられるため、FTAム関税による実際の値下げ効果は6%(7ドル)ほどと、高いほうだ。GSカルテックスの関係者は、「北海産ブレント油の運送費の方がより高いが、値下げ効果の上不純物が少なく、精製コストが低いことを考慮すれば、ドバイ油とほとんど差が無いのが現状だ」と主張している。

さらに、米国によるイラン制裁で、国内製油会社各社は、イラン産原油の輸入を減らさなければならず、ブレント油の輸入はさらに増える見込みだ。米国は今年1月に発効した国防授権法を受け、各国に対し、イラン産原油の輸入量を昨年より15〜22%下げるよう求めている。昨年、韓国が輸入した原油のうち、イラン産の割合は9.7%だった。

政府高官は、「米国と、イラン産原油輸入の削減量を巡り、まだ話し合いは終わっていないが、製油会社各社はすでに、自主的に輸入量の調整に入っている」とし、「イラン産原油に取って代わるため、ブレント油の輸入はさらに増えるだろう」と話した。



weappon@donga.com