Go to contents

[社説]盧武鉉3周忌、親盧系は「新しい歴史の主役」になれるか

[社説]盧武鉉3周忌、親盧系は「新しい歴史の主役」になれるか

Posted May. 23, 2012 07:02,   

한국어

今日は、悲劇で生涯を終えた盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の3周忌だ。「盧武鉉の友人」である文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党常任顧問は19日、「3周忌を終えれば脱喪する」と述べた。しかし、野党で「盧武鉉政治」は現在進行形だ。民主党の朴智元(パク・チウォン)院内代表は22日、党代表を選出する党内選挙の光州(クァンジュ)合同演説会で、「光州、全羅南道(チョンラナムド)は、金大中(キム・デジュン)、盧武鉉を選択した場所だ。再び一つになって、第2の金大中、盧武鉉を誕生させよう」と力説した。

親盧系(盧武鉉前大統領系)は07年の大統領選挙で、李明博(イ・ミョンバク)ハンナラ党候補に530万票差で敗れた後、自らを「廃族」と呼んだ。廃族とは、国家に対して大罪を犯した先祖の罪のために、その子孫が官位に就けなくなった家門を意味する。親盧系は、今後かなりの期間、政治的役割を果たせなくなったことを嘆いたのだ。しかし、3年前に盧前大統領が自殺すると、盧前大統領に従う人々は「既得権勢力によって殺された」と無念の死のように主張した。親盧系は、政治的に大手を振るい始めた。10年の6・2市道知事選挙で、安熙正(アン・ヒジョン)、李光宰(イ・クァンジェ)、金斗官(キム・ドゥグァン)氏ら親盧勢力が当選した。昨年末、李海瓚(イ・ヘチャン)、文在寅氏ら親盧勢力は、民主統合党の創党を主導し、韓明淑(ハン・ミョンスク)代表体制を構築して党掌握にも成功した。それとともに廃族を自認した謙遜も消えた。

親盧系は、盧武鉉政府が推進した韓米自由貿易協定(FTA)と済州(チェジュ)海軍基地の白紙化の先頭に立った。盧武鉉政府で大統領政策室長を務めた金秉準(キム・ビョンジュン)氏は、「当時、進歩陣営の強い反対に対抗して韓米FTAを推進した理由がある。しかし、韓国の経済的現実と歴史の方向に対して悩むことなく破棄論議が進められている」と批判した。野党連帯パートナーの統合進歩党の機嫌を取るために、盧前大統領の遺業を自ら踏みにじった自家撞着だ。盧前大統領が追求した価値と原則を投げ捨て、勢力連合という政治工学に没頭したのだ。

党代表を選出する党内選挙を控え、党内の2大勢力である親盧系と全羅道勢力の密室談合カードを出し、「結束」だと強弁した。談合は、利権を分け合うために強者が力を合わせることだが、結束は、強者に対抗するために弱者同士で手を握ることだ。親盧系の政治の力が、国民にビジョンと希望を与えるよりも失望だけを与え、親盧系が勢力を伸ばせば伸ばすほど、政権交代は遠ざかるという党内の批判も出ている。

4・11総選挙で敗北した親盧系は、徹底した反省もなく、「事実上勝利した」と誤った状況認識を示した。国民は、親盧系が率いる民主党に明白な警告メッセージを送った。親盧系は、刷新と進化なくして国民の幅広い支持を得ることはできないだろう。