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貨物連帯スト2日目、不参加運転者への暴行が全国で多発

貨物連帯スト2日目、不参加運転者への暴行が全国で多発

Posted June. 27, 2012 05:36,   

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貨物連帯のストが暴力化の様相を帯びてきた。スト初日には運送拒否に参加していない運転者への攻撃行為について、執行部が積極的に自制を呼びかけたが、二日目の26日は、不参加運転者への暴行が全国で同時多発的に起きた。とくに走行中の貨物車を止めて、運転手を引き降ろしては角材で暴行する事件まで起きた。

労働界では、スト二日目になっても運送拒否への参加率が2008年のゼネストの時より低いと、貨物連帯が無謀な手を打ったとの声も聞かれる。とくに貨物連帯に加入していない運転者の参加が予想より少ないため、今後ストへの支持確保は容易でなさそうだ。

●「なぜストに参加しないんだ」と暴行

26日、慶尚南道(キョンサンナムド)の昌原(チャンウォン)中部警察署によると、貨物連鄭・慶南支部長のイ某氏(46)は同日午前10時55分、ストに参加せず貨物を運搬していたキム某氏(44)の25トントレーラーを乗用車で塞いだ。イ氏など貨物連帯の組合員3人は角材を取り出してキム氏の貨物車のガラスとサイドミラーを破壊し、キム氏の肩と太ももを殴り、全治2週の負傷を負わせた。

警察によると、3人はストに参加していない貨物車運転手を攻撃するため、ワゴン車の中で道路脇で待ち構えていた。また、自分たちの身元を隠すため、帽子とマスクを着用していたという。同日、イ某氏の事件の他にも、貨物連帯組合員たちが信号待ちの貨物車に駆けつけ、ツルハシで車ガラスを割って運転手をツルハシの柄で暴行した事件も発生した。警察は同日、イ氏に対して逮捕状を申請した。

警察は同日、暴行、運転者脅迫、業務妨害など貨物連帯の違法行為を20件摘発した。

●4年前より低い参加率

暴行が行われた貨物連帯に加入していない貨物運転者らのストへの参加が予想のほか増えないためと分析される。国土海洋部(国土部)の集計によると、スト二日目の26日の正午現在、運送を拒否している貨物車は2958台だという。これは釜山(プサン)港など13の主要物流拠点を中心に運行している貨物車1万1198台の26.4%に当たる水準で、前日の15.8%よりは多少増加したが、4年前のゼネストの時の参加率を大きく下回る水準だ。

当初政府と貨物連帯は、どちらもスト二日目の参加率がストの長期化するかどうかを決めると読んだ。貨物連帯は、「スト二日目には、加入していない貨物運転者の参加が増えるだろう」と自信した。国土部も「ストが長期かするかどうかは、26日の状況次第で分かる」としていた。2008年には、運送拒否への参加率がスト初日に18.3%に止まったが、翌日に76.2%まで増え物流の大混乱につながった。

スト参加率が低いのは、平沢(ピョンテク)港(78.4%)と釜山港(55.1%)を除いた残りの主要港湾と内陸コンテナ基地(ICD)で運送拒否に参加する運転者が少ないためだ。とくに2008年に参加率が80%を超えていた仁川(インチョン)港は、26日に6.7%だけが参加した。

国土部は同日、軍に委託したコンテナ100台を釜山港と儀旺(ウィワン)ICDに配置し、運送拒否貨物車の運転者に対して燃料価格補助金の支払いを停止するなど圧力をかけ続けている。国土部の関係者は、「釜山港のコンテナ蔵置率が51.2%に止まっているだけに、危険な水準に到達するまで20日程度の余裕がある」と話した。

●早期妥結の可能性も

貨物連帯はスト参加率が低いという国土部の発表に反駁しながらも、交渉を要求した。貨物連帯は同日発表した声明の中で、「光陽(クァンヤン)港、平沢港、釜山港などは80%以上が運行を中断した」とし、「独自集計で、大型貨物車の90%がストに参加していると把握している」と主張した。

貨物連帯は27日の午後2時、政府果川(クァチョン)庁舎で、徹底交渉を行うことを提案した。国土部の姜範九(カン・ボムグ)物流港湾室長も、「運送業者と貨物連帯が折り合えるよう対話の場を設ける用意がある」と話した。運送業界の関係者は、「2008年のストでは貨物連帯が先に対話をもちかけたことなどなかった」と言い、「損得勘定をしてみて、早期の対話を選択しただけに、ストの早期妥結も可能な状況だ」と話した。

金滉植(キム・ファンシク)首相は26日、閣議を主宰し、貨物連帯の集団運送拒否について「国民経済を人質にした集団行動は、決して望ましくない」とし、「政府としては、大変遺憾に思っている」と話した。



jmpark@donga.com