Go to contents

輸出・内需・投資が揃って減速、今年成長率3%割り込むか

輸出・内需・投資が揃って減速、今年成長率3%割り込むか

Posted July. 27, 2012 04:43,   

한국어

「世界経済が非包装道路に進入して、水溜りに落ちては抜け出すことを繰り返しています。道路の幅が狭くて(韓国経済も)所々にできた水溜りを避けて通れない状況です」

中央銀行の韓国銀行(韓銀)のキム・ヨンベ経済統計局長は26日、今年第2四半期の実質国内総生産(GDP)を発表しながら、現在韓国経済が直面している状況をこのようにたとえた。対外依存度の高い韓国経済の特性から、昨年第4四半期にギリシャの財政危機で水溜りに落ちて今年第1四半期に抜け出たものの、第2四半期に再びスペインの救済金融申請の可能性で再び泥沼に落ちたという説明だ。

第2四半期のGDP成長率が急落したのは、経済の随所に「赤信号」が点されたためだ。主要国の経済低迷で企業の設備投資と民間の消費心理は極端に萎縮し、輸出にも暗雲が立ち込めている。専門家らは韓国経済が「L字型不況」に進入したため、今年に3%台の経済成長率を維持するのが容易でないと懸念している。

●設備投資の減少、3年2ヵ月ぶり最悪

韓銀によると、2四半期の経済成長率(0.4%)に対する寄与度は内需がマイナス0.2%ポイント、輸出が0.6%ポイントだった。内需の低迷が成長率を下げた格好だ。

内需の中でも通信装備メーカーや半導体メーカーを中心に設備投資の減少幅(前期対比マイナス6.4%)が目立った。設備投資の減少率は09年の第1四半期(マイナス9.4%)以来の14期ぶりに最も低いレベルだ。三星(サムスン)電子は今年、半導体分野に昨年より13.3%増えた15兆ウォンを投入することにした。第1四半期に、この中で3分の1に当たる5兆7500億ウォンをつぎ込んだため、第2四半期の投資額は相対的に減少した。

通信業界も移動通信ロング・ターム・エボリューション(LTE)の構築が大詰めの段階に入り、第2四半期の設備投資額を縮小した上、過度な投資と加入者誘致競争で第2四半期の業績が史上最悪のものとなる傾向にあるため、下半期の施設投資に消極的な態度を維持するものと見られる。

民間消費は乗用車や衣類、靴を中心に0.5%増加したが、前期の伸び率(1.0%)の半分水準に大きく鈍化した。福祉に投入される資金が減り、政府消費も0.2%減少した。

輸出も0.6%減った。分野別には世界景気低迷の影響を大きく受けた石油化学製品と鉄鋼が大幅に減少した。それも輸入の減少幅(マイナス1.7%)がさらに大きくて、「不況型黒字」を出したのが第2四半期の成長率をぎりぎりにプラスに押し上げる要因になった。

●現実味帯びる2%台の成長率

このため、今年経済成長率が2%台へ墜落する可能性が高くなっている。韓銀は今年の成長率見通し(3.0%)を達成するためには、下半期には前年同期比3.3%の成長が必要だと説明した。しかし、最近スペインとイタリアの救済金融の可能性が高くなり、しっかりした製造業基盤の産業でユーロ圏の最後の砦と思われていたドイツの国債まで格下げされて、下半期も低成長基調が続くという懸念が出ている。

実際、韓国の主力輸出品の自動車の輸出実績は先月前年同期比0.8%減少するなど、輸出見通しが明るくない。企業の投資心理も改善していない。

現代(ヒョンデ)経済研究院が国内売上高上位100社を調査した結果、下半期企業の投資環境指数は76.0(基準値100)で、否定的な回答が多かった。現在の投資環境に満足していない回答が69.1%に達した。

LG経済研究所のシン・ミンヨン経済研究部門長は、「専門家らは韓国経済の基礎体力(ファンダメンタル)は堅調だが、対外環境に大きく影響されるしかない『小さくて開放された経済(small open economy)で』あるため、世界経済の低迷が長期化すると、成長動力が弱くなるのは必至だ」と話した。



abc@donga.com jaeyuna@donga.com