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「番人」が「野獣」に急変、子供たちは一人で慄いた

「番人」が「野獣」に急変、子供たちは一人で慄いた

Posted July. 31, 2012 07:08,   

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慶尚南道昌原市(キョンサンナムド・チャンウォンシ)で60代の「学校内パトロール隊」が、孫にあたるくらいの小学生女児に、学校内で常習的にわいせつ行為をしていたという事件が起きた。保護者の間では、「盗人に鍵を預ける」のと同様だという指摘が出ている。

教育科学技術部が、学校内での暴力予防や人性教育の支援に向け、05年から段階的に導入してきた学校内パトロール隊制度は現在、全国の大半の小中高校で実施されている。しかし、学校内パトロール隊の委嘱や事後管理がずさんであり、同様の事件が再び起きる可能性も排除できないという指摘が出ている。

●「番人」が「野獣」に

慶尚南道鎮海(チンヘ)警察署は30日、数十度に渡り、小学生に対しわいせつ行為を行ってきた容疑(性的暴力犯罪の処罰に関する特例法違反)で、学校内パトロール隊のA容疑者(66)を拘束したと明らかにした。警察によると、A容疑者は今月19日午前10時半ごろ、自分が勤務している昌原市内の小学校・運動場のベンチで、2年生のBさん(8)に、「菓子を買って食べなさい」と1000ウォンを与えた後、下着の中に手を入れて体を触るなど、わいせつ行為を行った容疑がかけられている。

09年3月、同校のパトロール隊に委嘱されたA容疑者は昨年4月から最近まで、1〜4年生の女子児童9人に対し、500〜1000ウォンを与えて、55度に渡り、わいせつ行為を行ったことが、取調べの結果分かった。A容疑者は休みの時間に、防犯カメラが設置されていない校内ベンチや倉庫で、わいせつ行為を行ってきたという。

A容疑者の犯行は、Bさんの両親の通報によって明るみに出た。同校に通っている長女のBさんと1年生の妹(7)の2人の娘に、お小遣いを与えたことがないのに頻繁に金を持っていることを変に思い、確認した結果、「(学校で働いている)おじいさんがくれた。体に触った」という答えを聞いたとBさんの両親は明らかにした。

通報を受けた警察は婦警2人を学校に送り、1〜4年生の女子児童97人と面談し、2人の姉妹のほか、7人を追加で確認した。警察の取調べで、A容疑者は、「昨春、Bさんの体についた砂を払い落とした時、かわいくて体に触ったが、あまり反抗せず、続けるようになった」と供述した。しかし、Bさん姉妹のほかの子へのわいせつ行為は否定している。

学校内パトロール隊が、性犯罪者へと急変したのは、今回が初めてではない。10年3月、濟州(チェジュ)地裁は中学校でパトロール隊として活動していたところ、相談に来ていたAさん(当時14歳)に、「相談がさらに必要だ」と、自分の乗用車に乗り込ませ、人気のないところで強制わいせつ行為を行った容疑で拘束起訴されたY氏(64)に対し、懲役8ヵ月を言い渡した。



manman@donga.com pibak@donga.com